相場にダウ理論はつきもの。ダウ理論を知らなきゃ相場は語れない?
 株やFXの教科書の最初のページに書いてあることが多いダウ理論ですが、これだけではトレードで勝てません。

 FXでダウ理論だけでは勝てない理由、欠点を2つ上げてみました。相場は根拠の積み上げが大切、ダウ理論は知らなければトレードが始まりませんが、ダウ理論だけで勝てる代物ではありません。

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ダウ理論とは?

 FXであれ株であれ先物であれ、相場を語る上でダウ理論は欠かすことができません。

 そもそもダウ理論とは、チャールズ・ダウ氏が考え出した相場理論。全部で6つの基本原則がありますが、一番有名なのは下記。

・アップトレンド→高値・安値の各々がその前の高値・安値より上にある(切り上がる)
・ダウントレンド→高値・安値の各々がその前の高値・安値より下にある(切り下がる)

 要は相場は階段状に進んで行く、というものです。もっと細かい定義等、知りたい方はwikiをご覧ください。
 
「ダウ理論」(ウィキペディア)

 しっかりした定義は覚えていなくても、ダウ理論とは切り下がりと切り上がり→階段状に相場は動いて行く、と感覚的に分かっている方も多いのでは?

 けどある意味多くの方が知っているダウ理論、これだけでトレードで勝っている人っているのだろうか?管理人は個人的には、ダウ理論は移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスと同じようなもの=皆が知りすぎてそれだけでは使えない、と感じています。

 毎度当サイトでの繰り返しになりますが、ダウ理論もトレードの根拠の1つとしては使えても、それだけでは使えないのでは。

15.11.11ダウ理論-階段-min
ダウ理論=相場の階段状の切り上がりと切り下がりと覚えると分かり易いです

ダウ理論だけでは勝てない理由1、皆が知りすぎている

 ダウ理論がFXで使えない理由その1は、皆が知りすぎている、という点。
 株式市場より機関投資家の比率が多い為替市場、テクニカル等、皆が知っているツールや指標を敢えて破ってくるような値動きを見せることがしばしば、いやしょっちゅうあります。MACDがクロスした?じゃぁもっとそのまま伸ばして、損切させてやろう的な。

 こういった騙し合いが、為替市場では日々行われています。
 そーいう観点で見た時のダウ理論、皆が知っているだけに、本当に騙しやすい存在となります。短い足であれば、尚更。
 階段状に相場が登っている?じゃぁ次の戻りは思いっきり深くして、損切させてやろうって、管理人でも簡単に思いつきますので、こんなのは恐らく日常茶飯事。

 長めの足なら、それでもヒゲをこらえれば何とかダウ理論が機能することも多いのですが、ヒゲでストップ=損切させられる個人投資家も多数。
 
 相場の真っ最中にいる時には、ダウ理論って一体何?、というチャートになることがしょっちゅうあります。

 こんな状態ではダウ理論だけでは勝てません。

ダウ理論だけでは勝てない理由2、ダウ理論は後付けでも機能する

 ダウ理論での相場構成を見る時、MT4だとZigZagのインディケータを使うと気付くことがあります。

 思いっきりリペイントしとるやないか!

 そーなんです、ここが押しや戻りとZigZagで表示されていたのに、気付けばそうじゃなくなっている・・・。けどインジを責めちゃダメですよ。
 結局、ダウ理論は後付けになっていることが多いんです。そりゃ出来上がったチャートを見れば、キレイに階段状のラインが引けて、ダウ理論が目に入らぬか!、とできますって。

 尚且つ人間の視点は相当融通がききます。出来上がったチャートにダウ理論っぽく線を引いて行けば、あら不思議トレードの最中に見えなかった階段状のラインが見えてきます。何故これにトレードの最中気付かなかったのか???まぁ、無理ですって、そんなに残念がらないでも大丈夫。
 人間、今の相場を都合よく解釈するようにできているので、動いている目の前のチャートでダウ理論ベースに線を引けと言われたら、恐らく人それぞれの線が出来上がるのが普通。

 ダウ理論のプロは、それでも常にリアルタイムで動いているチャートでダウ理論から見た相場構成を見事に当てるのでしょうけど、その道を究めるのは相当道のりが険しそうです。一朝一夕で、ダウ理論を多少知ってます的な人が、簡単に身に着けられるものではなさそうです。
 

だけどダウ理論を知らないのは論外

 正直、ダウ理論だけでFXで勝てるようになるとは思えません。けどね、ダウ理論を知らないと、これまたお話になりません。

 今、相場がどちらに向かっているのか?これってFXと言わず、相場で実はとっても難しい質問なのですが、この回答を出すのにダウ理論は必須。ダウ理論だけじゃダメですよ、けど今の相場構成をダウ理論から考える視点は必要不可欠。

 何でもそうですが、理論と実践は違います。理論通りに物事が進むのは稀ですが、理論を知らないと応用も出来ません。この辺り、数学に似てますね。基本的な公式を知らないと、応用問題は解けない、というような。

 別に何も難しいことを覚える必要はありません。ダウ理論は切り上りと切り下がり、階段状に相場は進んで行く、これを意識しながらチャートを見るだけです。
 そしてこのダウ理論をベースに、他のツール等を利用しながら、今の相場の向きを考えていく。

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エリオット波動論を学ぶとよりダウ理論の見方が分かるかも

 ダウ理論も波動論の一種ですが、波動論と言えば有名なのがエリオットの波動論。管理人、エリオットも多少かじりましたが(色々なのに手をだしています、ホント)、エリオット波動論というのは、1→2→3→4→5で相場が登っていき、a→b→cで相場が落ちていく、というもの。

 けどね、当然相場はエリオットの通り1~5やa~bのように、理論通り動いてくれません。エリオットの教科書やレポート読むと、確かにエリオットの理論通りに動いているんですが、それって後講釈じゃないか!、って何度思ったことか。

 ここで、エリオット=使えない、と言う方も多数おられます。管理人もかつてはその1人。エリオットの場合、今何波動?、というのが人それぞれ解釈が異なってくるケースが多いんです。
 けどもう、エリオットってそんなもんだ、と開き直ってみたらどうでしょ。相場は学問ではないので、絶対的な正解は有りません。となれば、正解の可能性を高めるために他の根拠を用意する。Aという指標がこうだし、エリオットで見てもこうでしょ、的な。

 で、ダウ理論。エリオットは1~5とa~cと波の数え方が複数あって、もう解釈や基点の置き方が慣れないとホント分かりません。一方のダウ理論、ポイントは切り上げや切り下げの基点をどこに置くのか、という所に尽きるので、エリオットに比べると随分分かり易いです。

 突き詰めるとダウ理論は上or下で当たる確率50%、他のツール等を使って根拠を積み上げれば、50%のものを50%以上にすることは充分可能ではないかと。
 エリオット理論を多少知っていると、波動論のいい加減さというか、人それぞれ的なのが分かるので、ダウ理論についても優しい目で見ることができます、ホント。

 ちなみに管理人、波動論に凝ってます。トレードに欠かせない愛用のインジは波動論ベースのインジだったりします。

11.11.11波動-min
相場と波動論の関係、奥が非常に深い世界です

ダウ理論のまとめ

 様々な所で語られることのあるダウ理論ですが、それだけじゃ勝てないよなぁ、と思っていたら、先日お会いしたトレーダーの方が、全く同じことを仰られていました。ダウ理論はだまされる、と。

 そんな会話を先日したので、管理人的ダウ理論について、今回まとめてみました。
 FXはダウ理論ベースの手法もあって、それだけで勝っている人も確かにいます。管理人、実際見たことありますし。けどやっぱり、ダウ理論だけじゃないんですよ。ベースはダウ理論だけど、そこに何かしらプラスがあるんです。(お見かけした方はサポレジの引き方が抜群にうまかった)

 ダウ理論って有名なだけに、移動平均線のゴールデンクロス、デッドクロスのように、それだけで勝てると思っている初心者の方も多いようです。

 けどダウ理論は知ってて当たり前ですが、それだけじゃ勝てませんよ。ダウ理論を分かった上で、自分の手法や相場の見方をどう組み立ててゆくのか。ここが一番大切。

 ダウ理論は知らないとお話にならない、けどダウ理論だけでは戦えない、こんな言葉がピッタリくるのではないかなぁ、と思います。

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