ハーモニックパターンってご存知ですか?

 フィボナッチを利用できるようになると、多くの方が興味を持つようになるのがハーモニックパターン。実はハーモニックパターンは、FXトレードに非常に使える手法です。一説には勝率約90%とも言われており、欧米のトレーダーも重視しているハーモニックパターン。
 
 今回はそんなハーモニックパターンについて、その利用方法等をご紹介。

 ハーモニックパターンもトレード根拠の1つとしてとらえて、自分の得意とするトレード手法と組み合わせて使えるようになれば、トレードに納得感や自信を持って臨むことができるようになりますよ。

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ハーモニックパターンはフィボナッチの延長線上に存在

 管理人もそうでしたが、フィボナッチのツールをそれなりに使えるようになると、何故か気になってくるのがハーモニックパターン。フィボナッチ自体、フィボナッチ級数を相場に利用すると言う、ある意味で神秘的な手法ですが、ハーモニックパターンは三角(△)のチャートパターンを見つけてトレードするという、こちらも神秘的な世界。通じるものがあります(後述しますが2つはバッチリ通じています)。

 例えば下記のハーモニックパターン、Bat(バット=こうもり)パターンですが、実はフィボナッチで説明がつきます。

15.12.8ハーモニックパターン事例-min

 ここで質問、ハーモニックの日本語訳は?

 答え→調和の、調和的な

 じゃぁ何に調和するかと言えば、ハーモニックのライン(線)のフィボナッチに調和するんです。上記のハーモニックのバットパターンは、フィボナッチのラインが3種類引けます。

15.12.8ハーモニックパターン-フィボナッチ解説-min

①フィボナッチ・リトレースメント
②フィボナッチ・エクステンション
③フィボナッチ・イクスパンション

 3つのフィボナッチから上記のバットパターンは形成されています。

 まぁ、こうもキレイにハーモニックパターンが出来上がることは滅多にありませんが、ハーモニックの理論としてはこういうことです。

 フィボナッチの調和によって形成されるからハーモニック。

 管理人独自の解釈かもですが、フィボナッチ使いの管理人はそう考えています。フィボナッチの延長線上にハーモニックがある、という意味、これでお分かりになるかと。

 よってフィボナッチが使える方が、ハーモニックに興味を抱くのは当然の流れだと思います。逆にハーモニックを学ぶ前に、多少なりともフィボナッチの理解はする必要があります。
 フィボナッチを分かる方がハーモニックを学べば、FXに限らずトレードの次の世界が待っていると思いますし、実際管理人はハーモニックを学んでFXトレーダーとして、次の一歩を踏み出すことができました。

ハーモニックパターンの種類

 ハーモニックパターンは基本的には2つの三角(△)の組合せです。この三角(△)の組合せの端で相場が反転する、というのがその根本的な考え方となります。

 そしてそのハーモニックパターンが何種類か存在しており、下記に4つのハーモニックパターンを取り上げます。

バット(bat:こうもり)パターン

15.12.8ハーモニック-バットパターン-min

 2つ目の三角の端がフィボナッチ・リトレースメント88.6%付近で相場が反転するのが、バット(bat:こうもり)パターン。

ガートレーパターン

15.12.8ハーモニック-ガートレー-min
 
 2つ目の三角の端がフィボナッチ・リトレースメント76.4%付近で相場が反転するのが、ガートレーパターン。

クラブ(club:カニ)パターン

15.12.8ハーモニック-クラブパターン-min

 2つ目の三角の端がフィボナッチ・イクステンション161.8%付近で相場が反転するのが、クラブ(club:カニ)パターン。

バタフライ(butterfly:蝶)パターン

15.12.8ハーモニック-バタフライ-min

  2つ目の三角の端がフィボナッチ・イクステンション127.2%付近で相場が反転するのが、バタフライ(butterfly:蝶)パターン。

 その他にも、5-0(ファイブゼロ)パターン、3ドライブ(スリードライブ)、ブラック・スワンにホワイト・スワンというパターンがありますが、代表的なハーモニックパターンは上記の4種類となります。

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ハーモニックパターンをFXで使いこなす方法

 御託は分かった、じゃぁハーモニックパターンはFXトレードで使えるのか?

 海外のサイトでは勝率90%以上とハーモニックパターンを説明しているサイトもあるようですが、勝率90%は無理としても、ハーモニックパターンはFXトレードで使えると考えています。
 ただし、以下の条件下なら。

①しっかりとハーモニックパターンの原理を理解すること
②ハーモニックパターンといえどもトレード根拠の1つとして考えて絶対視しないこと
③ハーモニックパターンのインディケーター(インジ)を利用の場合でもインジに頼りすぎないこと

 ①は当たり前ですね。②は次に詳しく説明します。③も案外ハマル所ですが、少なくとも管理人は、ハーモニックはフィボナッチの延長としてとらえているので、フィボナッチをインジで引かないのと同じく、ハーモニックもインジで引くのは違うのではないかと思っています。
 抜群に性能のいいインジがあれば・・・、という思いは今も今後も持ち続けるでしょうけど、インジでハーモニックを探すと余計なエントリーしてしまうので、管理人はインジを基本的に使っていません。(その後、ハーモニックのインジ主体のトレード方向に移行しています→ハーモニック使い(ハーモニックトレーダー)に俺はなる!
 
 これらを踏まえた上でハーモニックパターンをFXトレードに取り入れれば、ハーモニックパターンに習熟するにつれトレーダーとして、確実に腕を上げることができると考えています。

ハーモニックパターンを絶対視してはいけない理由

 上記で3つあげたハーモニックパターンで勝つためのポイント、特に②の絶対視しない、という点は注意が必要。

 ハーモニックパターンを学ぶと、こりゃすげー、とばかりにハーモニックパターンを絶対視してしまうことがあります。いやもう、ハーモニックさえ味方につければ、他に何も見なくても勝てるんじゃないか、と錯覚することも。
 ハーモニックの神秘性って、こんな所にあるかもしれませんが、夢はいずれ覚める時が来ます。

 管理人がそうだったんですが、ハーモニックパターンが身に付けば、他の手法いらないんじゃないか、と思う時がありますが、それは大きな間違い。
 いくらハーモニックパターンの勝率が高いとは言っても、無敵じゃありません。

 ハーモニックに興味がある程の方であれば、既にそれまでにFXのトレード経験積んでいて、それまでのノウハウや知識もあるハズ。その有用な知識やノウハウを、ハーモニックパターンに組み合わせて使う、というスタンスが大切。
 今まで使えていたものを、いくら神秘的なハーモニックとはいえ、捨てる必要は全くありませんよ。

 当サイト上では何度も書いていますが、トレードは根拠の積み上げ、です。ハーモニックパターン、いくら使えると言ってもやはり根拠の1つなんです。ここは忘れないようにしてください。

ハーモニックパターンを組み合わせたトレード例

 ハーモニックパターンもトレード根拠の1つ、として考えた場合、どんなトレードが考えられるのか。

 これまで愛用してきたテクニカル指標があれば、それと組み合わせてもよし。RSIやMACDのダイバージェンスは結構素敵な組み合わせでは。
 テクニカルじゃ芸が無い?、という訳ではありませんが、昨日アップした相場分析は管理人愛用の通貨の強弱を利用したハーモニックパターンの利用例です。

 AUDUSDとAUDJPYのオージー絡みの2つの通貨ペアが、両方ともにハーモニックパターンとなっているから反転の可能性が高いのでは?、という分析です。

15.12.7AUDUSDbat-min
AUDUSDの日足(バット)

15.12.7AUDJPYガートレー-min
AUDJPYの日足(ガードレー)
※チャートはいずれもTradingView

 実はこの後、無事にAUDUSDとAUDJPYともに下落しましたとさ、メデタしメデタシ。

 単にハーモニック単体の根拠でショートしても勝てていた場面でしたが、オージー絡みの通貨ペア2つでハーモニックが出現していたら、安心感も2倍でエントリーできます。

 ハーモニックパターンと言ってもトレード根拠の1つ、テクニカルでも、上記のように通貨強弱でも、ファンダメンタルでもいいのですが、何かもう1つハーモニックにスパイスを加えると、ぐっとトレードの優位性を得られたり、納得感のあるトレードができるようになりますよ。

 組み合わせは個人個人によって、トレード手法のように合うor合わないがありそうですが、ここに気付くと、ハーモニックパターンを利用したトレードの手ごたえを、本当に感じるようになります。

 尚、「為替予想・分析カテゴリーの記事」で、ハーモニックパターンも利用した為替予想記事を書いているので、実践編はそちらをご覧ください。

まとめ

 ハーモニックパターンは、どこにどんなパターンが出ているのかを見分けることが出来るようになる迄、若干習熟が必要ですが、学ぶに充分値するトレード手法と考えています。習熟の期間はどうですかね、2~3ヵ月もチャートをハーモニック的に見ていれば、見えてきますよ。別にトレードしてなくても、過去のチャート眺めて、ここにハーモニックパターンが出ているなぁ、という感じで見て行っても充分訓練になります。

 実際、管理人はハーモニックを学んで+使えるようになって、こんな感じでトレードすればトータルで勝てるようになるのか、という感覚を掴むことができました。その意味では、管理人にとってハーモニックは、FXトレードで勝つための最後のピースとなりました。
 
 ハーモニックの取り組みは、フィボナッチの応用編という面もあり、せめてFX初心者を卒業してからがオススメですが、トレードの今の手法に行き詰っている、とか、どうもトレード手法がつかみ切れていないといった方がおられたら、ハーモニックパターンをトレードに取り入れて見てはいかがでしょうか?
 特にフィボナッチを既に利用されている方は、スンナリ入って行けるのでオススメです。

 まずはハーモニックに興味があるようなら、三角(△)2つがチャート上にないかなぁ、という視点でチャートをご覧になってください。おーっ、これは、というパターンが案外多いのに気付かされますよ。

PS ハーモニックパターンの始めの一歩として、ハーモニックパターンのインジを眺めて見るのも手段としてはありです。ハーモニックのインジは海外製のインジが多く、使い勝手の面で今一つでしたが、ようやく国産のハーモニックインジで使えそうなものを発見しました。

・関連記事 国産のFX用MT4インジ「ハーモニックパターン検出インジケータ」を発見

「フィボナッチを利用したFXトレードの解説書」を作成しました

 ハーモニックパターンを知るには、フィボナッチの理解が必要不可欠となります。フィボナッチを利用して具体的にどのようにFXトレードを進めるのか、という観点で「フィボナッチを利用したFXトレードの解説書」というテキストを作成致しました。外為ジャパンとのタイアップ企画であり、外為ジャパンの口座開設及び条件を満たした方にお配りしています。ハーモニックパターンの前に、フィボナッチを使ったトレードを知っておきたい方に特にオススメです。フィボナッチを先に知っておくと、ハーモニックパターンの理解のスピードアップにも繋がります。

 詳しくは下記よりどうぞ。

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 17年6月よりnoteでの発売(5,400円)も開始しました
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