ハーモニックパターンってご存知ですか?
フィボナッチを利用できるようになると、多くの方が興味を持つようになるのがハーモニックパターン。実はハーモニックパターンは、FXトレードに非常に使える手法です。一説には勝率約90%とも言われており、欧米のトレーダーも重視しているとも言われています。
今回はそんなハーモニックパターンについて、その利用方法等をご紹介します。
ハーモニックパターンもトレード根拠の1つとしてとらえて、自分の得意とするトレード手法と組み合わせて使えるようになれば、トレードに納得感や自信を持って臨むことができるようになりますよ。
概要
ハーモニックパターンはフィボナッチの延長線上に存在
管理人もそうでしたが、フィボナッチのツールをそれなりに使えるようになると、何故か気になってくるのがハーモニックパターン。フィボナッチ自体、フィボナッチ級数を相場に利用すると言う、ある意味で神秘的な手法ですが、ハーモニックパターンは三角(△)のチャートパターンを見つけてトレードするという、こちらも神秘的な世界。通じるものがあります(後述しますが2つはバッチリ通じています)。
例えば下記のハーモニックパターン、Bat(バット=こうもり)パターンですが、実はフィボナッチで説明がつきます。
ここで質問、ハーモニックの日本語訳は?
答え→調和の、調和的な
では何に調和するかと言えば、ハーモニックのライン(線)はフィボナッチに調和するんです。上記のハーモニックのバットパターンは、フィボナッチのラインが3種類引けます。
①フィボナッチ・リトレースメント
②フィボナッチ・エクステンション
③フィボナッチ・イクスパンション
3つのフィボナッチから上記のバットパターンは形成されています。
こうもキレイにハーモニックパターンが出来上がることは滅多にありませんが、ハーモニックの理論としてはこういうことです。
フィボナッチの調和によって形成されるからハーモニック。
管理人独自の解釈かもですが、フィボナッチ使いの管理人はそう考えています。フィボナッチの延長線上にハーモニックがある、という意味はこれでお分かりになるかと。
よってフィボナッチが使える方が、ハーモニックに興味を抱くのは当然の流れだと思います。逆にハーモニックを学ぶ前に、多少なりともフィボナッチの理解はする必要があります。
フィボナッチを分かる方がハーモニックを学べば、FXに限らずトレードの次の世界が待っていると思いますし、実際管理人はハーモニックを学んでFXトレーダーとして、次の一歩を踏み出すことができました。
ハーモニックパターンの種類
ハーモニックパターンは基本的には2つの三角(△)の組合せです。この三角(△)の組合せの端で相場が反転する、というのがその根本的な考え方となります。
そしてそのハーモニックパターンが何種類か存在しており、下記に4つのハーモニックパターンを取り上げます。
バット(bat:こうもり)パターン
2つ目の三角の端がフィボナッチ・リトレースメント88.6%付近で相場が反転するのが、バット(bat:こうもり)パターン。
ガートレーパターン
2つ目の三角の端がフィボナッチ・リトレースメント76.4%付近で相場が反転するのが、ガートレーパターン。
クラブ(club:カニ)パターン
2つ目の三角の端がフィボナッチ・イクステンション161.8%付近で相場が反転するのが、クラブ(club:カニ)パターン。
バタフライ(butterfly:蝶)パターン
2つ目の三角の端がフィボナッチ・イクステンション127.2%付近で相場が反転するのが、バタフライ(butterfly:蝶)パターン。
その他にも、5-0(ファイブゼロ)パターン、3ドライブ(スリードライブ)、ブラック・スワンにホワイト・スワンというパターンがありますが、代表的なハーモニックパターンは上記の4種類となります。
ハーモニックパターンをFXで使いこなす方法
御託は分かった、じゃぁハーモニックパターンはFXトレードで使えるのか?
海外のサイトでは勝率90%以上とハーモニックパターンを説明しているサイトもありますが、勝率90%は無理としても、ハーモニックパターンはFXトレードで使えると考えています。ただし、以下の条件下なら。
①しっかりとハーモニックパターンの原理を理解すること
②ハーモニックパターンといえどもトレード根拠の1つとして考えて絶対視しないこと
③ハーモニックパターンのインディケーター(インジ)を利用の場合でもインジに頼りすぎないこと
①は当たり前ですね。②は次に詳しく説明します。③も案外ハマル所ですが、少なくとも管理人は、ハーモニックはフィボナッチの延長としてとらえているので、フィボナッチをインジで引かないのと同じく、ハーモニックもインジで引くのは違うのではないかと思っています。
抜群に性能のいいインジがあれば・・・、という思いは今も今後も持ち続けるでしょうけど、インジでハーモニックを探すと余計なエントリーしてしまうので、管理人はその後インジはあまり使わなくなりました。
これらを踏まえた上でハーモニックパターンをFXトレードに取り入れれば、ハーモニックパターンに習熟するにつれトレーダーとして、確実に腕を上げることができると考えています。
ハーモニックパターンを絶対視してはいけない理由
上記で3つあげたハーモニックパターンで勝つためのポイントで、特に②の絶対視しない、という点は注意が必要。
ハーモニックパターンを学ぶと、こりゃすげー、とばかりにハーモニックパターンを絶対視してしまうことがあります。いやもう、ハーモニックさえ味方につければ、他に何も見なくても勝てるんじゃないか、と錯覚することも。ハーモニックの神秘性って、こんな所にあるかもしれませんが、夢はいずれ覚める時が来ます。
管理人がそうだったんですが、ハーモニックパターンが身に付けば、他の手法いらないんじゃないか、と思う時がありますが、それは大きな間違い。
いくらハーモニックパターンの勝率が高いとは言っても、無敵じゃありません。
ハーモニックに興味がある程の方であれば、既にそれまでにFXのトレード経験積んでいて、それまでのノウハウや知識もあるハズ。その有用な知識やノウハウを、ハーモニックパターンに組み合わせて使う、というスタンスが大切。
今まで使えていたものを、いくら神秘的なハーモニックとはいえ、捨てる必要は全くありませんよ。
当サイト上では何度も書いていますが、トレードは根拠の積み上げ、です。ハーモニックパターンがいくら使えると言っても、やはり根拠の1つなんです。ここは忘れないようにしてください。
ハーモニックパターンを組み合わせたトレード例
ハーモニックパターンもトレード根拠の1つ、として考えた場合、どんなトレードが考えられるのか。
これまで愛用してきたテクニカル指標があれば、それと組み合わせてもよし。RSIやMACDのダイバージェンスは結構面白いな組み合わせでは。テクニカルじゃ芸が無い?、という訳ではありませんが、下記は通貨ペアの相対性を利用したハーモニックパターンの利用例です。
AUD/USDとAUD/JPYのオージー絡みの2つの通貨ペアが、両方ともにハーモニックパターンとなっているから反転の可能性が高いのでは?、という分析です。
AUDJPYの日足(ガードレー)
※チャートはいずれもTradingView
実はこの後、無事にAUD/USDとAUD/JPYともに下落しましたとさ、メデタしメデタシ。
単にハーモニック単体の根拠でショートしても勝てていた場面でしたが、オージー絡みの通貨ペア2つでハーモニックが出現していたら、安心感も2倍でエントリーできます。
ハーモニックパターンと言ってもトレード根拠の1つ、テクニカルでも、上記のように通貨強弱でも、ファンダメンタルでもいいのですが、何かもう1つハーモニックにスパイスを加えると、ぐっとトレードの優位性を得られたり、納得感のあるトレードができるようになりますよ。
組み合わせは個人個人によって、トレード手法のように合うor合わないがありそうですが、ここに気付くと、ハーモニックパターンを利用したトレードの手ごたえを、本当に感じるようになります。
ハーモニックパターンは目視での把握が最適
ハーモニックパターンをツールで見つけて、それでトレードできれば楽なトレードができます。管理人もそれに憧れました。けどね、色々試してみましたが、最終的には目視でパターン見つける方法が最適との結論に至りました。やはり世の中甘くはない・・・。あとどうしてもツールを利用すると、ツールに頼りきりになってしまうんですよ。
そしてハーモニックパターンを体系的に学ぶなら、佐々木徹氏の「高精度ハーモニック完全攻略パッケージ」がオススメです。合計10万円を超える硬派な教材ですが、ハーモニックパターンの基礎から応用まで、日本語でハーモニックパターンをゼロから使えるところまで学ぶことができます。
「高精度ハーモニック完全攻略パッケージ」にはハーモニックパターン描写のインジも付属しており、インジ派の方も多くの学びを得ることができます。
金額的に思い切りが必要ではありますが、本気でハーモニックパターンを学びたいなら国内では唯一といってよい日本語のシッカリした教材です。ピタッと反転場所を当てられることのあるハーモニックパターン、本気で学ぶのなら「高精度ハーモニック完全攻略パッケージ」をオススメします。
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関連記事:ハーモニックを学ぶなら「ハーモニックパターン完全版」をオススメする理由
Monthly Sweet Bandと組み合わせて反転場所を探る
管理人が長年愛用のインジケーターにMonthly Sweet Bandがあります。Monthly Sweet Bandは前の月の月足をベースにフィボナッチ級数のラインを引き、値動きのなくなりやすいゾーンや反転しやすいゾーンを表示できるツールです。
関連記事:Monthly Sweet Bandの販売開始しました
Monthly Sweet Bandは4時間足での利用がオススメですが、ハーモニックパターンを合わせて見ることで、より精度の高い反転しやすい場所を探すことができます。
トレードはエントリー根拠の積み上げにより期待値を高めることができます。ハーモニックトレードの精度向上のためにMonthly Sweet Bandをセットで利用する方法は充分使えます。ハーモニックトレードをするならMonthly Sweet Bandでのセットでの利用もお試しください。
・ハーモニックパターンとMonthly Sweet Bandが重なって反転したパターン(USD/JPY4時間足)
まとめ
ハーモニックパターンは、どこにどんなパターンが出ているのかを見分けることが出来るようになる迄は、若干習熟が必要ですが、学ぶに充分値するトレード手法です。習熟の期間はどうですかね、2~3ヵ月もチャートをハーモニック的に見ていれば、見えてきますよ。別にトレードしてなくても、過去のチャート眺めて、ここにハーモニックパターンが出ているなぁ、という感じで見て行っても充分訓練になります。
実際、管理人はハーモニックを学んで+使えるようになって、こんな感じでトレードすればトータルで勝てるようになるのか、という感覚を掴むことができました。
ハーモニックの取り組みは、フィボナッチの応用編という面もあり、せめてFX初心者を卒業してからがオススメですが、トレードの今の手法に行き詰っている、とか、どうもトレード手法がつかみ切れていないといった方がおられたら、ハーモニックパターンをトレードに取り入れて見てはいかがでしょうか?特にフィボナッチを既に利用されている方は、スンナリ入って行けるのでオススメです。
まずはハーモニックに興味があるようなら、三角(△)2つがチャート上にないかなぁ、という視点でチャートをご覧になってください。おーっ、これは、というパターンが案外多いのに気付かされますよ。
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