FXトレーダーの多くが利用しているMT4。無料で利用できるし、何よりも様々なインディケーター(インジ)が揃っています。しかしながらそこを敢えて、NinjaTraderというチャートソフトでFX市場を見るという選択肢もあります。
MT4に魅力を感じてFXの世界に入られた方もおられるかと思いますが、チャートソフトはMT4だけじゃありません。NinjaTraderでFX市場を見れば、また違う世界が見えてくるかもしれませんよ。
概要
FXと言えばMT4
日本でFXトレードをしたり、FXマーケットを見ている多くの個人の方はMT4をご利用なのでは?最初はFX業者のチャートを使っていたけど調べていたらMT4が見つかって、それ以来業者のチャート見ていません・・・、ハイ管理人です。そんな人も多いと思います。
FXの世界に入れば入る程、MT4の世界に吸い込まれていく、そんな感じではないかなぁ、とも思います。
確かにMT4は使えます。デモでズーッと使えるし、実売買にも利用できるし、EA使ってシステムトレードだってできます。
裁量派の方は、お好みのチャートをMT4上に設定して、実際のトレードは国内の業者のツールで発注、と言う方が非常に多いのでは?MT4で実トレードすると、スプレッドが若干広いので。
いずれにしても、多くのFXトレーダーにとって、MT4は無くてはならない存在となっています。
MT4の欠点、インジが多すぎて商材ジプシーが存在
確かに使えるMT4ですが、非常に大きな欠点を抱えています。MT4は星の数ほどインジがあって、アレがよさそうコレがよさそうとやっていると、商材=インジを求めるジプシーとなってしまう方もおられます。
MT4のインジは有料から無料のモノまで、本当にたくさんのインジがあります。そしてその中身は有料だろうが無料だろうが、玉石混合。
更に厄介なのが、Aさんにとっては有用でもBさんにとっては無用の長物、ということも多数。FXのトレード手法、自分にあったモノを探すのが思っている以上に大変ですから。この辺りは下記記事にまとめてありますので、よろしければご覧ください。
MT4は無料で使える反面、ある種でFXの商売道具としての性質も持っています。
民放のTVのCMと同じく、タダなんてものはありません、やっぱり無料のモノってどこかでお金が動いているんです。
充分過ぎる程に使えるMT4ですが、FXの商売道具という側面を知らずに商材ジプシーとなると、トレードよりも大金を商材やインジにつかってしまう、何てことにもなりかねないので、ご注意を。
TradeStaionとNinjaTraderというチャートソフト
FXのトレード用のチャートソフトとしてMT4は日本国内では圧倒的な存在ですが、海外にはMT4以外の選択肢も何種類か存在しています。
代表的なものは、「TradeStaion」と「NinjaTrader」。
TradeStaionは米国のTradeStaion証券が提供のチャートソフトで、FXというより株や先物向けという側面があります。海外(特に米国)では結構メジャーな存在ではあります。
2017年現在、TradeStaionはマネックス証券が日本株用のトレードツールとして提供しています。(TradeStaionはマネックス証券の子会社)
実は日本語版TradeStationは日本株用のツールですが、為替データの表示も可能です。MT4では対応していないtickチャートの表示も自由自在なので、FXトレーダーとしても口座開設しておいて損はありません。
一方のNinjaTrader、こちらのほうが性質及び日本人の利用ともに、よりMT4に近いです。
こちらもFX専用というより、株・先物・FXとデータがあれば何でもござれ(自動売買も可能)というチャートソフト。日本でもパンローリングから使い方の本が出ているので、多少は知られています。
NinjaTraderという名前ですが忍者は出てきません・・・
NinjaTraderはMT4よりレベルが高い感じがします
管理には、どーしても使ってみたかったインジがMT4には提供されておらずTradeStationとNinjatraderに提供されていたので、NinjaTraderも使い始めました。多くの方同様、MT4も当然見ていますがNinjaTraderも見ています。
で、NinjaTraderのフォーラム等を覗くようになりましたが、全体的にNinjaのほうがMT4よりレベル高し、です。
MT4だと各種情報、本当に玉石混合ですが、Ninjaの場合はMT4に比べると宝石の割合が高いように感じています。
Ninjaを使い始めると、Ninjaの会社からメールが来るようになって、Ninjaで使える有料インジの紹介もありますが、有料インジもMT4よりレベルが高いのではないかなぁ。まぁ、それで勝てるかどうかは別問題ですが。
ただし、MT4でのトレードがうまくいかないからNinjaとなると、結局同じことの繰り返しになる可能性大。まぁ同じジプシーになるなら、Ninjaに特化した方がレベルの差と英語の壁があるため、MT4より被害は少ないと思いますが。
M4Tしか知らなかった管理人にはNinjaの世界は非常に新鮮で、英語は非常に苦手ですが、Ninjano関係のサイトをグーグルの翻訳機能を利用してよくよんでいます。
そーなんですNinjaTraderの関係情報、レベルが高いのはいいのですが殆ど英語です。95%が英語、残りがフランス語、ロシア語等々、という状態で、英語を苦手とする大多数の日本人にはホント近寄りがたい雰囲気を醸し出しています。
FXなら案外簡単に試せるNinjaTrader
英語の壁があるものの、FXだけであればNinjaTraderは案外簡単に試すことができます。なぜかと言えばFXCM-UKがデモ口座を提供しています。
https://www.fxcm.com/uk/platforms/ninjatrader/
Ninjaのデモ口座の申込み画面を開いて、簡単な必要情報を入力すれば、メールにIDとパスワードがすぐに送られてきます。そしてあとはNinjaをダウンロードして使うだけ。
Ninjaは結構敷居が高いと思っていましたが、あまりの簡単さに管理人は拍子抜けしてしまいました、ホント。ご興味あればどうぞ。
ただしタマに結構な時間接続できない時があります。それと土日はつかえません。これがデモの最大のネックです。
NinjaTraderを本気で使うためにはお金が必要
FXCM-UKのデモで無料でFX市場のみのNinjaTraderが利用できますが、しっかりしたデータが欲しい・先物や株式のデータも欲しい、ということになると、データを有料で調達するしか方法がありません。
その場合は、
①eSignalから有料データを購入する
②インタラクティブ・ブローカーズ証券からデータを導入する
③IQFEEDからデータを購入する
、の3択となります。(他にもあるかもですが、他の手間のかからない方法は管理人知りません)
いずれにしてもお金が必要。
①eSignalの場合は遅延データで月額45ドル、リアルタイムデータで月額145ドル。
②インタラクティブ・ブローカーズ証券の場合は口座開設に100万円の入金が必要で、さらに口座維持のために約20万円をデポジットで口座に入れておく必要があります。
③IQFEEDは月額30ドルで為替のリアルタイムデータの取得が可能です。2017年8月時点、管理人はIQFEEDのリアルタイムデータをNinjaTraderで表示させてトレードしています。長らく無料のFXCM-UKのデータを、遅い!、とか、抜けがある、とか文句言いながら利用していましたが、ストレスのなさとデータの正確さに脱帽しました。素直に最初からIQFEEDの有料データ使っていればよかった。月30ドルならお小遣いで出せますし。
ツールとデータは有料というのが世界の常識
日本にいるとFXのツールは無料、というのが当たり前になっています。ネット証券でも、何もしないと有料のツールでも、証券口座に〇万円以上あると無料、というのも同じ。
けど世界的に見れば株なりFXなりの有用なチャートは有料というのが常識。チャートというツールだけでなく、eSignalのようにデータから有料、というのもザラ。その証拠に多くの海外製のチャートソフト、チャートソフト以外に価格データは自分で調達してね、というツールが殆ど。
そう考えると日本はトレードの環境に結構恵まれているのと同時に、お金出して使える程のツールが殆どない、とも言えます。
NinjaTraderを本格的に使おうとするのであれば、IQFEED他にお金を払う、という決断をせねばなりません。けど自分でプログラム書いてインジが作れる方であれば、マネックス証券のTradStaionで為替市場見るのがオススメです。まさか無料で為替データ見ることができるとは思いませんでした、ホント。
まとめ
FX会社が提供のチャートやMT4で充分満足していて、結果も付いてきているようなら、殆どお役に立てない記事です。
けどMT4だけではモノ足りない、株や先物をMT4のようなツールで見てみたい等の方にとっては、NinjaTraderは非常に興味深いチャートソフトになると思います。そして実際本格的に使おうとすると、データ有料の壁に面くらってしまうような・・・。
日本では殆ど知られていない、と言っていいくらいマイナーな存在のNinjaTraderですが、Ninjaはトレードの新しい世界への入り口となります。
ご興味あれば、一度NinjaTraderの世界も覗いてみてください。FX等トレードの世界において、これまでとは違う世界が見えるようになるかもしれませんよ。
<関連記事>
・為替(FX)でティックチャートを表示させる方法
[…] 関連記事:NinjaTraderでFX市場を見ると新しい世界が見えるかも? […]
[…] […]
[…] […]
はじめまして
1ティックチャートを表示させたく、いろいろ調べていたところ、こちらの記事にたどり着きました。
有益な情報をありがとうございます。
記事内でご紹介されていた方法を参考に、IQFEEDのリアルタイムデータをNinjaTraderで表示させてみたところ、リアルタイムデータを含め、直近5日間程度のデータ(現状、5/14~5/19)が表示されますが、例えば、2018年4月1~4月30日など、過去の1ティックのヒストリカルチャートを表示させることは可能なのでしょか?
通貨ペアはGBPJPYになります。
ご存知でしたらご教示いただけますと幸いです。
お世話になります。IQFEEDでティックチャート試されたんですね、多少なりとも記事が参考になっているようでヨカッタです。
さてお問い合わせの件、1ティックチャートの過去分の表示自体はできます。
チャート画面で右クリック→Data Series→中ほどのEnd dateに表示させたいチャートのお尻の日付を入力→Days to load部分に表示させたいチャートの期間(ex.30)を入力→OK、で表示できます。
ただし1ティックチャートは単に点というか短い線が表示されるだけなので上記プロセスを知った上で、これでは使えない、と言うのであればごめんなさい。
20ティックチャートは上記の方法で問題なくチャートとして過去分も表示できました(GBP/JPY)。
期待に応えられた返答ではないかもしれませんが、上記返答させていただきます。
引き続き当サイトをよろしくお願いいたします。
管理人Fxchatora