FXのチャートツールにはほぼ搭載されているフィボナッチのツール。果たしてFXでフィボナッチは通用するのか?管理人は基点さえうまく合わせることができれば、通用すると考えています。

 しかしながらこの「基点を合わせる」というのがなかなか難しいフィボナッチ、特に短い足になればなるほど難しくなります。
 
 とっても使えるけど、使うには習熟や経験が求められるFXにおけるフィボナッチ、そしてそのうまい使い方について考察してみます。何はともあれ、色々と基点を試してみる、ことが大切ではないかと思います。

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FXトレードにおけるフィボナッチとは

 FXトレードにおけるフィボナッチとは、MT4他のFXのチャートツールに付いているラインを引っ張るツールを言うことが多いです。フィボナッチ級数に基づく数字はピラミッドやオーム貝等、人工物・自然物に共通しており、非常に美しい数字且つ実用的な数字と言われています。そしてこのフィボナッチ級数を相場に応用したのがフィボナッチの各種ツール。
 一般的にはフィボナッチ・リトレースメント(後述)というツールが逆張り用として使われます。

 相場では下記のフィボナッチの数字を利用します。

0
0.236
0.382
0.5
0.618
0.786
1.0
1.282
1.618
2.618
4.236

 一般的に良く利用される、相場の高値と安値にフィボナッチのツールを合わせるフィボナッチ・リトレースメントで利用されるのは、0.236→0.382→0.5→0.618→0.786→1.0。

 相場がブレイクの際に相場がどこまで行くのかを測るのに利用されるフィボナッチ・イクスパンションで利用されるのは、1.0→1.282→1.618→2.618→4.236、となります。

15.10.28フィボナッチリトレースメント-min
フィボナッチ・リトレースメントとエクステンション

フィボナッチの難しさ

 
 フィボナッチのラインを引くと見事にラインで相場が反応している時があります。コレを見ると、スッゲー、と誰しも思わざるを得ません。管理にもコレでフィボナッチにハマった口です。けどそう毎度毎度、ラインが反応してくれたら苦労は無い訳で、どうやったらうまく反応する場所にラインが引けるのか、というのがフィボナッチのツールを使うための永遠のテーマとなります。

 問題の解決方法は簡単で、基点の置き方をマスターする、ということになりますが、基点の置き方は人それぞれ、そしてケースバイケースというのが最大の問題。更に、過去の相場分析であれば答えはすぐ出せますが、将来を予想するのがトレード、その基点の置き方が正しいかどうかの答えはスグには出ません。
 
 同じタイミングでAさんとBさんがフィボナッチのラインを引いても、基点が違って全く違う解釈となった、なんてことも頻発します。(経験値が上がれば、ほぼ似たような部分にラインを引くようにはなりますが)

 この、フィボナッチの基点をどこに置くのかに絶対的な正解は無い、というのがフィボナッチの一番難しい所では。まぁ、相場なので絶対的な解は無い、というのと同じことかとは思いますが。

基本は高値と安値、短い足になるほど難しい

 フィボナッチのラインの引き方。基本は高値と安値の間に引く、というものです。この高値と安値に引く、というの、言葉にするのは簡単ですが、実際にやってみると、どこの高値???、ということになりがち。

 セオリーで言えば、長い足は比較的誰が見ても高値と安値はコレというのが分かり易いのでフィボナッチは長めの足で使いましょー、と言うことになります。
 管理人の経験で言えば、1時間足以上。管理人は4時間足中心で相場を見ているので、丁度フィボナッチがよい感じで使えるチャートを使っています。そして4時間足でシックリ来ない時は、時間足を延ばしてゆきます。けど大前提で、4時間足でフィボナッチのラインを引く前に、日足や週足でその通貨ペア等の相場状況は確認はしています。これは基本中の基本。

 長い足を見るのがチャート分析の基本ですが、フィボナッチも同じことが言えます。その上で、シックリくるフィボナッチのラインが引ける時間足を見つける、というのが大切ではないかと。フィボナッチ級数って、そもそも美しいもの、という前提があるハズなので、チャートでもしっくりくる美しいフィボナッチラインを引ける時間足、更には通貨ペアを探してます。

関連記事:FXは特定の通貨に固定しない方がよいと思う件

 この辺りはもう実践あるのみ。
 ただし、少なくとも管理人は短い足では無理でした・・・。短い足でもフィボナッチが効くことも多いのですが、管理人のタイプ的なものもあり、短い足でのトレードはどーもシックリきませんでした。

関連記事:FXの手法、自分に合う手法を見つけるのが大変

 やはり価格の節目はサポート&レジスタンスが見えやすい長い時間足の方が分かり易いと思いますし、そこにフィボナッチのラインがピタッと合うことが多いように感じます。

15.10.28短距離走-min
トレードは短距離=短い足のほうが難しい?

管理人のフィボナッチの引き方

 管理人も当然セオリー通りにフィボナッチを使っていますが、勝手にアレンジしている部分もあります。それは、過去に効いたフィボナッチのラインは将来も効くことが多い、ということ。

 高値と安値でリトレースメントを引いても、合ってない・・・、という時でも、あーでもないこーでもない、とラインを引いていると、基点が微妙な部分になっても、フィボナッチのラインがパチッと威力を発揮している時があります。こーいう時は、こちらのフィボナッチラインを正解とする。

 相場には100%の正解は無いですが、少なくとも過去に当っていれば今後も当たる可能性が高いのでは?、そんな思いで多少セオリーとは違う基点であっても、過去に当っているという観点でフィボナッチのラインを管理人は引くことがあります。

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フィボナッチには流派が存在する

 フィボナッチの数字自体は、0.236~4.236まで何をどう計算しても変化はしません。しかしながらこれらの数字、どの数字を重視するかは人それぞれに流派が存在。
 ここがナカナカ面白い部分でもあるのですが、フィボナッチの使い方は人によって言ってることが違う、と思ってしまう部分。

 管理人の知り合いのトレーダーは0.382を最重要視している方もいますし、0.786を最重重要視している方もいます。海外のフィボナッチの本を見たりすると0.618を
最重要視している本も。(海外は0.618重視の傾向が多いような感があります)

 確かにそれぞれの意見の見方で、ピタッと相場が反転する時があるんです。けど相手は相場なので、統一見解は出せません。誰を信じればいいのか、これが結構悩ましいんです。

 実は管理人、フィボナッチの勉強過程でココは結構悩んだ部分です。Aさんの考え方は確かに使えるけど、応用範囲が狭い。Bさんのは、結構微妙な時も多いけど応用範囲が広い、Cさんのは応用範囲の広いBさんが無視している部分、これをどう解釈したらいい???

 それなりに勉強代も払いつつ、管理人が最後に至った結論は、自分でフィボナッチの流派を作ってしまえ!

 相場に100%の答えはないのだから、フィボナッチの基礎を学んだ後、実践で経験したフィボナッチの使い方や数字の見方、別に管理人がオリジナルにアレンジしても問題ないでしょー。基礎を踏まえてさえいれば、そこに独自の世界が入り込む余地はあるハズ。

 と、言うことで管理人がフィボナッチを使って様々な経験をしながら思うに至った、各フィボナッチの数字での相場の反応について、管理人の解釈を下記に記します。

管理人が感じる、フィボナッチ数値での使い方と相場の見方

 いくつかあるフィボナッチ数字でのライン、その部分に来ると様々な反応がありますが、経験的に感じている反応は下記。これは教科書というより、勉強代払いながら身に着けた見方です。

フィボナッチ・リトレースメント

・23.6%→最低限相場が戻る部分。
・38.2%→一般的な戻り、ただし38.2%を付けた後で相場が大きく動くことも多い。
・50.0%→いわゆる半値戻し。反応するケースは比較的少なく、管理人は殆ど意識していません。
・61.8%→教科書によっては最重要ライン。反応するケースもありますが、寧ろ78.6%まで行ってしまうことが多いように感じます。管理人はあまり意識していません。
・78.6%→78.6%のラインで反転するケース多し。逆張りするなら78.6%まで待つのがベター。

フィボナッチ・エクステンション

・121.8%→ブレイクすると最低限相場が伸びていく部分。121.8を着けると、その後で再度伸びる場合でも、一旦38.2~100.0%まで大きく戻りを入れることも多々ある。
・161.8%→ブレイクした場合の最終到着地。その後、相場自体が反転するケースが多い。しかし、トレンドが急に反転することは少ない(反転の前に一旦レンジ相場を形成糖)ため、161.8%まで相場が伸びたら一旦撤退すべき部分。

 またリトレースメントで88.6%はギャンの数字ですが、78.6%で反転せず88.6%で反転することも多いです。よって、78.6~88.6%というゾーンを管理人は見ています。

 上記、50.0や61.8%は「あまり意識していない」と記しましたが、それでもPIVOTポイントやサポレジと重なっていれば、当然重視します。単体では重視しない、ということです。

 フィボナッチの教科書と若干異なりますが、経験則で管理人はこんなようにフィボナッチの数字を見ています。

15.11.20フィボナッチラインの考え方-min
フィボナッチのどのラインが重要かはそれぞれに意見が

 尚、別途フィボナッチから見た3割戻しの重要性について、下記で記事にしています。

関連記事:フィボナッチで見るFX市場、3割戻しの意識を大切に

フィボナッチと言えども根拠の積み上げが大切

 FXにおけるフィボナッチ、確かに使えますが、それでもやはり管理人はトレード根拠の1つ、と考えています。

 フィボナッチ以外にも、PIVOTやサポレジ等、他の根拠と併用することで威力を発揮し、トレードに自信が持てるのではないかと。以前「テクニカルの記事」でも書きましたが、相場は基本的には根拠の積み上げですので。

関連記事:FXがテクニカル分析だけでは勝てない理由

 フィボナッチは使えますが、フィボナッチ以外の観点から見たらどうか?、という視点も大切。正直、フィボナッチだけ利用していて、それなりの勉強代を払った時期もありましたが、フィボナッチ=使えない、というのではなく、フィボナッチもトレードの根拠付けの一つ、と考えればフィボナッチは充分使えるツールとなります。

15.10.28積み木-min
トレードは根拠の積み上げが大切、積み木に似ているような・・・

フィボナッチはリトレースメント、イクスパンション以外のツールも存在

 フィボナッチのツールというと、戻り・押しを測るリトレースメントが一般的。ブレイクを測るイクスパンションは知る人ぞ知る存在、そんな所でしょうか。
 しかしながらフィボナッチのツール、他にもまだまだあります。MT4搭載のモノだけでも、

・フィボナッチファン
・フィボナッチエクステンション
・フィボナッチアーク
・フィボナッチタイムゾーン

、と4種類あります。

 実はフィボナッチのツールの世界、とっても奥が深いんです。リトレースメントとイクステンションでお腹いっぱいですが、全てのフィボナッチツールを使いこなすことができれば、相場を自由自在に読み解くことができるかも?

 ちなみに管理にはタマにフィボナッチ・アークも見ています。ゾーンという感覚で相場を見ると、アークが結構効いている時があるんですよ、これが。

15.10.28フィボナッチアーク-min
タマに見ると面白いフィボナッチ・アーク

フィボナッチが利用できるチャートソフト、海外には「Fibonacci Trader」というソフトも存在

 FXの場合MT4にフィボナッチのツールは殆ど完備されています。よってFXでフィボナッチのツールでチャート分析の際は、MT4を利用するのが一般的。

 実は海外には「Fibonacci Trader」というチャートソフトまで存在しています。

15.11.20フィボナッチトレーダー-min
http://www.fibonaccitrader.com/HELP40/default.htm

 管理人はデモを1度利用しましたが、もうフィボナッチ使いにとって充分過ぎる程の機能が搭載されています。MTでモノ足りなくなったら、「Fibonacci Trader」という選択肢もあります。FX用であれば、月額55ドルで利用可能です。

 ちなみに管理人はMT4に加えてFXCMのMarket Scopeも使って、フィボナッチの分析をしています。Market Scopeはフィボナッチだけでなく、サポレジのラインを引くのにも非常に使い易いんです。この辺りは別途記事を作成予定ですが、MT4でライン引くのは使いにくい、と思っている方がおられれば、FXCMのMarket Scopeをお試しになっては?
 こちらはデモ口座でズーッと利用可能です。

https://www.fxcm.com/uk/forex-trading-demo/

フィボナッチのまとめ

 MT4他、FXのチャートには必ず搭載されているフィボナッチのツール。FXの中級者以上の方は、多少なりともフィボナッチを使っておられるかと思いますが、FXを始めたばかりの方等は、オカルトっぽくて大丈夫か?、と感じる方もおられるかと。

 フィボナッチのラインは、為替相場を動かす欧米の大口の機関投資家も使っている=見ている、と言われています。資金量では敵わない個人投資家、せめて大口の投資家と同じ視点に立つことができれば、FXで勝てる可能性も高まります。その意味ではフィボナッチを通じて為替相場を分析するという視点、オカルトかどうかはさておき、理に適った視点と言えます。

 管理人は、純粋にチャートにフィボナッチのラインやサポレジのラインを引くのが楽しい、という面もありますが、フィボナッチでの相場分析、トレードの根拠付けの1つとして、無くてはならないモノとなっています。

 基点の合わせ方に経験と習熟を求められるフィボナッチのツールですが、モノは試しに分かり易い高値と安値にフィボナッチ・リトレースメントを引いてみては?オオッ、とくることが度々ありますよ。

 非常に奥の深いフィボナッチの世界、それだけに頼り過ぎるのではなく、相場やトレードの根拠の1つとして利用すれば、新しい世界が見えてくるかもしれませんよ。

17/1/27追記:「フィボナッチを利用したFXトレードの解説書」を作成しました

 フィボナッチを利用して具体的にどのようにFXトレードを進めるのか、という観点で「フィボナッチを利用したFXトレードの解説書」というテキストを作成致しました。外為ジャパンとのタイアップ企画であり、外為ジャパンの口座開設及び条件を満たした方にお配りしています。フィボナッチに興味があって、もう一歩先の世界を見てみたい方には特にオススメです。

 詳しくは下記よりどうぞ。

「フィボナッチを利用したFXトレードの解説書」のご紹介

 またフィボナッチ分析の世界に興味を持ったら「フィボナッチ利用の基礎の基礎」からスタートして、「フィボナッチ大辞典」に進むのもオススメです。

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