FXのスイングトレードがある程度結果が残せたため、再度短期トレードにトライしている今日この頃。久しぶりにやられまくって、意気消沈したりもしましたが、色々と見えてきたことがあるので、自分の知識のまとめもかねて、検証の成果等を出せる範囲で(有料の商材等も利用しているので)書いていこうと思います。
第一弾は移動平均線の使い方。色々と検証してみましたが、21EMAと62EMAを組み合わせて使うのがよさげです。
概要
様々な流派がある移動平均線
移動平均線って、ホント奥の深い世界です。
・EMA
・SMA
・平均足利用の移動平均線等
これらの種類がある中で、更にパラメーター(数値)がいくらでも入力できる世界。そりゃ流派も色々でるよなぁ、というのが非常によくわかる移動平均線の世界。
管理人は基本的にEMA重視。SMAは過去色々見てみましたが、何か感覚的に違うような・・・。まぁ個人の感覚ですが、トレードって個人個人で合うor合わないがあるので、少なくとも管理人的にはちょっと違うと思いました。
平均足利用の移動平均は非常に面白いのですが、見やすさという観点では、やはり通常のライン1本で分かるEMAやSMAにかなわない、ということで基本EMAを見ています。
フィボナッチ級数でもあり、機関投資家も見ている21EMA
管理人はフィボナッチを利用して相場分析することが多いので、やはりEMAもフィボナッチ級数でしょう。そんな訳で最初に出したのは21EMA。
1-1-2-3-5-8-13-21
21はフィボナッチ級数となっています。まぁ21EMAは少し調べると機関投資家が見ているEMAということがすぐ分かるので、21EMAはフィボナッチ級数使ってスゴイEMAだろ~、とはなりませんが・・・。けど機関投資家も見ているEMAということであれば、フィボナッチに関係あるorないにかかわらず、見ておいて損はないEMAとなります。
見方としてはシンプルに、21EMAより上ならロング、下ならショート。ただし21EMAとローソク足のクロスでトレードする訳ではありません、ここはご注意を。
21EMAよりローソク足が上なら、ロング目線でエントリーする場所を考える、下ならその逆。そんな使い方です。
管理人、トレンドが上か下かどっちか見分けるのが非常に不得意なので、21EMA利用してトレンドの見方を固めてしまう、というのが21EMA利用の目的の一つです。そうすれば、ローソク足が21EMAの上にある時、ショートで入ってやられる、ということはなくなります。(根拠があって逆張りする時は別)
で、しばらく21EMAを表示させながら15分足(管理人は短期トレードの際は15分足ベースでチャートを見ます)でトレードしてみました。その結果は・・・、結構負けるやないか、あかんわこりゃ・・・。
やはり移動平均線だけじゃトレードの期待値上げるの難しいわ・・・、と意気消沈したのでありました。ただね、21EMAが使えそう、というのは分かったので、要はもう少し精度を上げるべく、何かしらのフィルターを入れればいいのでは?、ということで再び色々な模索を始めたのでした。
移動平均線の道路理論、62EMAとの組み合わせ
21EMAとの組み合わせ、何がいいのか久しぶりにテクニカルの知識を総動員して考えてみました。MACDとかストキャスから始まって、マニアックなテクニカルまで。でフト思い出したのが、移動平均線を利用した道路理論ともいうべき存在。海外のFXサイトで数年前に話題になっていた考え方です。要は移動平均線2本でその上か下かでトレンドを判断する、という考え方です。
ファンダメンタル利用しながらのトレード手法を学ぶのに最適な、松崎美子氏の「ロンドンFX」でも道路の考え方が紹介されています。
素直に考えれば、移動平均線のフィルターを移動平均線でかけるのが一番素直ではあります。まぁGMMAみたいに移動平均線ばっかり・・・、となると訳ワカメになりますが、2~3本であればチャート的にもキレイですし。
そんな訳で21EMAに組み合わせるEMAの数字を色々と試してみることに。
フィボナッチ・リトレースメント61.8から62を借用
21EMAとセットで使うEMAの数字、1-1-2-3・・・、のフィボナッチ級数を試してみたのですが、どーも今一つ。さてどうしたものか、と思った所で思いついたのが、フィボナッチ・リトレースメントで利用している数字を使ってしまえ、というもの。
「21.6-38.2-50.0-61.8-76.4-88.6-128.2-161.8」
小数点以下を四捨五入すると使えそうな数字は「22、38、50、62、76」と言った所。これらの数字を使ったEMAで21EMAと相性のよいのが発見できれば出来上がり!
で、色々やってみました。。。
62EMAが使えるんでないかい?
レンジ相場ではEMAのトレンド判定は難しい、ということを大前提とすれば(ここは結構大切、レンジ相場の判定は別ロジックで行う必要があると思います。管理人はDAMIANIというインジを利用しています。)、単に21EMAを利用するだけの時に比べると確実に、戻りでやられるケースを少なくすることができます。
21EMAと62EMAで形成された道路(帯とも言えますが)を超えるまではその方向にポジションを取ってはいけない!
単に21EMAとローソク足のクロスよりもはるかに精度の高い、エントリーのフィルターをかけることができます。
ここ最近トレンドが出にくいEURUSDでもどうにか、負けトレードを減らすことができそうです。
おーっ、これならどうにか使えそう、と管理人は思いました。
過去EMAも色々触ってましたが、今回初めてと言ってもいいくらいちゃんとEMAに向かい合いましたが、完璧ではないにせよ(レンジ相場はEMAには無理、と初めからあきらめてます)、少なくとも戻り相場でやられにくいEMAの組み合わせは見つかったのではないかと。
21EMAと62EMA使用上の注意
この記事は基本的に15分足利用の短期トレードを前提に書いています。よって21MEAと62EMAの組み合わせが使えそう、というのも15分足ベースです。おそらく15分足以上の足でも利用できると思いますが、チャント検証してません。
それとEMAは何本組み合わせてもレンジ相場には滅法弱いです。GMMAはそのラインの崩れからレンジ相場が分かるという優れものですが、レンジ相場となるとEMAの上と下を行ったり来たりが繰り返されるので、単なるEMAを利用した相場判断、結構やられます。まぁこういう時は相場に手出し無用なのですが。だからEMAを利用する場合、別途レンジ相場対策が必須となります。
そして最後に、21EMAと62EMAは基本的には相場環境の判断に利用しています。どういうことかと言えば、エントリーする場所を決めるのは別のロジックを利用します。ローソク足が21EMAと62EMAの上にあれば買い目線、下にあれば売り目線で相場に挑みますが、実際にエントリーの際は別にロジックを用意したほうがよいのではないかと。
管理人は21EMAと62EMAはあくまでも相場環境の認識に特化させています。EMAの達人(実際にいます)には、EMA以外に何か必要なの?、と言われそうですが、管理人はEMAの使い手ではありません・・・。
実際エントリーするかどうかは、やはり別のロジックを利用したほうが安心できるんですよ、これが。
エントリーのロジックを21EMAと62EMAの組み合わせでフィルターかけると、いい感じでトレードできるんです。ここが21EMAと62EMAをセットで利用する最大のメリット。
EMAはレンジ相場に滅法弱い、というのと、21EMAと62EMAのセットは相場環境の判断に利用している、というのはお忘れなく。
まとめ
以前も書いてますが、テクニカル分析だけでFXトレードを攻略できるとは考えていません。
ただし短期トレードを再度始めるにあたって、でどんなチャートを表示させるのか?、となるとはやりある程度はテクニカルの表示は必要となります。そんな中で、21EMAと62EMAを利用した相場環境認識が結構使えたので、ご紹介まで。
エントリーのロジックは別に用意することをお勧めしますが、少なくとも21EMAと62EMAのフィルターを利用すれば、トレンドに逆らうエントリーは随分減らすことができると思います。
21EMAと62EMAのお話し、トレードの前提の相場環境認識の話なので、実際にトレードで継続的に勝とうと思うと、まだまだ足りないものだらけですが、初めの一歩とはなります。サイン系の商材でなかなか勝てない場合、モノは試しで21EMAと62EMAでフィルターかけたらどうなるか、一度試してみては?(ただし順張り系=トレンドフォロー系のロジック限定、逆張りは21EMA+62EMAは全く通じません)
木を見て森=トレンドを見ず、なんてことがトレードではよくありますが、21EMA+62EMAで森の姿は多少なりとも正しく見えるようになるのではないかな、と思います。
管理人は森=トレンドを見るのが苦手ですが、21EMA+62EMAの組み合わせで森の姿を見間違うことは随分少なくなりました。相場環境認識に21EMA+62EMAのセット、一度お試しください。
関連記事
・DAMIANIでFXのレンジ相場を見分ける方法
[…] されどFXと為替の日々 移動平均線は21EMAと62EMAの組み合わせが便利h… […]