ストキャスのパータン認識でトレードを行う天底チャート。モニターとして利用する機会を得たので、その使用の感想等を書いてみました。
順張りのパターン認識でのトレードを学ぶことができ、また移動平均線でもRCIでもないストキャスでのパターン認識と言う、新しい世界のパターン認識を学べる商材となっています。
概要
天底チャートのモニターに当選したお話
fx-onで天底チャートと言うチャートの募集をしていたので、モノは試しに、と応募してみました。すると見事に当選、さすが不定期更新とは言え、ブログの存在が効いたのか。
実は天底チャートは、相当以前から存在自体は知っています。今回MT4版を利用したのですが、以前はマネックストレーダーというマネックス証券のツールで提供されていました。相場の天と底が取れれば苦労は無いよね、と思いセールスページもジックリ見たのですが、要はRCI他のパターン認識か・・・、と思い、当時RCIを利用のスキャルピングにハマっていた管理人は、今の手法で充分、と思いスルーしています。
そして巡り巡って今回、fx-onをきっかけにMT4に移植された天底チャートをモニターとの形で触る機会を得ました。さて数年前から多少はトレードの腕前は上達している現在の管理人が見て、どんな感想を持ったのか、下記をご覧あれ。
天底チャートはパターン認識ベースのトレード手法
トレードとパターン認識は実は切っても切れない関係にあります。ハーモニックパターンはパターン認識の行きつく先かもしれません。そんなハーモニックを利用している管理人の目から見ると、天底チャートの手法は、王道的な相場のパターン認識を利用のトレード手法、との感想。
天底チャートが王道なら、ハーモニックはマニアックなパターン認識です(笑)。
ストキャスベースに相場のパターンを認識した上でトレードを行う、極論するとこんな表現となります。ただしさすがにストキャスのパターン認識だけでは・・・、と言う所でRCIや移動平均のパターンも加味しながら、ツールに付属のサインツールでエントリーを行う、こんなイメージです。
天底チャート利用のメリット
それでは次に天底チャート利用のメリットを3点あげて説明します。
①王道的なパターン認識を学べる
トレードはパターン認識と切っても切れない関係、と述べましたが、そのパターン認識の王道を天底チャートでは学べます。移動平均が王道中の王道とすれば、若干側道にそれる形とはなりますが、ストキャスがどんな形の時にエントリーが可能かどうか、しばらくチャートを見ていると、何となしにでも分かるようになってきます。
ハーモニックパターンより慣れるのは早いですね、間違いなく。そしてハーモニックは逆張りのパターン認識でやられる時は連敗しますが、天底チャートはベースは順張り。順張りと言う王道的なパターン認識でのトレード手法を学ぶことができます。
フィボナッチもハーモニックも逆張りのパターン認識の一方、王道的な移動平均線のパターン認識は順張りです。そして天底チャートのパターン認識も順張りの系譜に連なります。
管理人のように“ビバ!逆張り”との感じでなければ、特に初心者の方は素直に順張りでのパターン認識をお勧めします。(管理人はもう順張りには戻れないような気がします・・・、最近順張りもやってますが)
②ストキャスのパターン認識の優位性
数年前、RCIのパターン認識を利用してトレードしていた時期があり、今も手法の検証の際にRCIの設定をして利用できないかやってます。そんな訳で管理人はRCIの利用についても、相応に語ることができるのですが、RCI的視点から見て驚いたのが、天底チャートのストキャスのパターンの有用性。
RCIのほうが使えるでしょー、と思っていたのですが、比べてみるとストキャスの方が正確に相場の把握ができるケースが多数。RCI使っていた立場からは若干寂しいものもありますが、ストキャスにこんな世界があったのか・・・、と驚きました。
天底チャートでは移動平均線とRCIも表示させる設定となっていますが、最重要視しているのがストキャスのパターン。移動平均線は大枠の流れを把握するのに必要としても、ストキャスがあればRCIの表示は無しでもよいと思います。
しかしストキャスのパターン認識の世界、相場認識の観点ではRCIより優位性がありそうなので、驚きでした、ホント。
③逆張りの応用も可能
天底チャートの利用方法としては上級編となりますが、逆張りの利用も可能です。それも天井と底を狙うという、トレーダーの憧れの逆張り。
ただし当然逆張りの利用は、連敗もする可能性が高いので、慣れるまではお勧めしません。検証を繰り返して、このパターンなら勝てそうだ、と言うのがあれば止めませんが、闇雲に天底チャートでの逆張りを繰り返すとやられます。実際テキストにも、逆張りサインは決済サインとして利用しましょう、とありますので。
ただ逆張り派の管理人、天底チャートの逆張りサインを気に入ってしまい、どうにか勝てそうな感じのルール化ができつつあります(もう少し検証が必要)。よい子は真似しないほうがいいと思いますが、逆張り用の使い方もあります。
天底チャートの欠点→エントリータイミング
天底チャートは、相場認識用のツールとして非常に使えるツールですが、エントリーのタイミングは裁量で入れる必要があります。
順張りサインも出るようになっていますが、サインの取捨選択は足元の相場状況考えながら行う必要があります。
どのトレードツールでも同じですが、右から左にサインに従っていれば勝てる、何てツールはまずありません。その意味では当然ではありますが、天底チャートにおいても、最終的にエントリーする・しないは、自らでその都度判断する必要があります。
ただし逆に管理人のように、相場認識が下手でも自らのエントリー手法がある場合、天底チャートのストキャス等で相場認識をした上で、条件に合致すれば自らの手法でエントリー、何て方法を取ることができます。
トレードで勝つには、相場認識+エントリータイミングの両者が必要ではないか、と最近考えているのですが(当然、「資金管理」も必要不可欠)、天底チャートは前者の相場認識には強いですが、後者は若干弱いと感じます。
個人的な使用感
上記は第三者に天底チャートを解説するなら、との観点で書いてみました。ここから先は、完全に個人的な使用感。
天底チャートに色々なインジをはめ込んで遊んでみましたが、平均足スムーズドとのセットでの利用が面白そう。
相場認識のツールとして、管理人は平均足スムーズドのパターンで相場状況を判断する時があります。ベースを平均足スムーズドで判断して、平均足スムーズドで判断できない場合は天底チャートのストキャスを見る、こんな感じでチャートを見ると、これまで愛用してきた平均足スムーズドの弱点を補えるチャート設定が完成しました。それが下記。
平均足スムーズドはトレンド状態の時は無類の分かり易さを発揮しますが、トレンドからレンジそして反転の際は、判断が難しいとの欠点があります。その平均足スムーズドが通用しないときに天底チャートのストキャスを見て、相場状況の判断を行う、この方法なら上トレンド・下トレンド・レンジの見分け方がよりシャープにできるのではないかと。
あとは逆張りサイン、解説書によるとストキャスを利用している、とのことですが、あまり逆張りサインの頻度が無いのが良いです。別ロジックでの逆バリサインに、天底チャートの逆張りサインがでればエントリー可能、との手法を作ることができます。
逆張りは茨の道になる可能性もありますが、サイン頻度少なめなので、逆張りサインの組み合わせの1つとして利用できます。
PS ATRバンド・ケルトナーチャネルと天底チャートの逆張りサインの相性がよさそうです
関連記事:逆張りのお伴に、ATRバンド(ケルトナーチャネル)が使える件
自分のトレード用にチャートを作ってみた
天底チャートのモニターに参加後、自分のトレード用にチャート設定考えて使っているのが下記チャート。
愛用しているメテオチャートやNinjaTraderも併用して見ていますが、エントリータイミング用でまさに現在利用中。
天底チャートで残っているのはストキャスと逆張りサインのみ。後は上記で解説した平均足スムーズドと以前使い込んだRCIを中心に搭載。実際にRCIでエントリータイミング取ってます。
その他、過去の商材等のインジを入れてます。下から2番目は決済用、一番下はエントリーの補助用、メインチャートの点線はMACDをメインチャートに表示しているだけです。
そして実はTickチャートで表示という超絶マニアックなことしてます(先日、MT4用のtickチャートツール、永久ライセンスで購入してしまった)。
今のところ、いい感じで使えています。
まとめ
思わぬ形で利用する事になった天底チャートですが、実際にお金払って購入してもいいかな(32,800円)、との内容でした。
ストキャスのパターン認識の優位性と逆張りサイン、この2者を知っただけでも充分元は管理人の場合は取れます。
1時間足での利用が推奨されていますが、それはその通りと思います。移動平均線とストキャスで足元の相場の状況を判断して、得意のロジックでエントリー判断すれば、順張りのトレード手法でもあり、大負けするようなことはない手法と考えます。ただし当然負けることもあるので、負けた時に熱くならずに頭を冷やして次のチャンスを待つことが必要不可欠。スイングって手法も大切ですが、取り返そう取り返そうと連続エントリーするとロクなことにはなりません。
ノーサイン・ノーエントリー、これは天底チャート利用のトレードでも必要不可欠となります。
エントリー部分に裁量が必要とされるので、ここをどうとらえるかと言うのは個人個人の判断となりますが、これまでなかった視点を得られるのでトレードの上達には寄与する商材と考えます。
以上、モニターに参加しての感想となります。天底チャートの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
・「天底チャート」の詳細及び購入は下記からどうぞ。
「fx-onのサイト」
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