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フィボナッチのツール類の中で、仮想通貨界隈が盛り上がった頃に一部で非常に利用されていたツールがフィボナッチ・アークです。

チャートに楕円形を描くフィボナッチツールの中でも異色の存在のフィボナッチ・アークですが、意外に興味を持たれている方も多いようです。

伸びる相場の分析に威力を発揮するフィボナッチ・アークの利用方法やゾーンとしてとらえる見方などを解説いたします。

仮想通貨界隈で人気のあったフィボナッチ・アーク

仮想通貨業界が盛り上がっていた2017年、多少おこぼれに預かろうとしてホンの少しだけ仮想通貨のサイトを運営していました。しかし忙しくなったこともあり、あまり更新できずその後サーバーも解約して、既にサイト自体が消滅しています。

その際に気付いたのですが、仮想通貨界隈はフィボナッチ・アーク使う人が多い、ということ。なぜリトレースメントを使わない?、と不思議に思っていたのですが、アークで充分儲かっていたようなので、アークも意外に使えるのね・・・、とその際に久しぶりに知識のブラッシュアップをしています。

実はその後に簡単なフィボナッチ・アークのテキストをnoteで作成したのですが、公開するかどうするかな・・・、と思っているうちにコインチェックの事件が発生して、仮想通貨バブルも崩壊した結果、そのnoteはお蔵入りとなっています。

販売開始したら買います、的なメッセージもいただいていたのですが、販売時期を逃しました。。。けどそんな熱心なフィボナッチ・アークに興味のある仮想通貨トレーダーの姿を見て、フィボナッチ・アークも捨てたもんじゃないな、と思った記憶があります。

・動画でもフィボナッチ・アークの解説を行っています

フィボナッチ・アークは伸びる相場で使え!

8月に時間ができたのでYoutubeやツイッターの活動に力を入れましたが、そこで分かったことがあります。フィボナッチ・アークに興味ある人多数。仮想通貨の際のかつての経験がありますが、意外と言えば意外。

まずは最初にリトレースメントから使おうよ、と思うのが本音なんですが、フィボナッチ・アークの使い方を簡単に解説してみます。

まず最初に、

フィボナッチ・アークは伸びる相場に使う

、これは覚えておいてください。伸びない相場ではアークは使えなくはありませんが、伸びない相場ならフィボナッチ・リトレースメントの利用で充分です。

ただしフィボナッチツールの伸びる相場用としては、フィボナッチエクステンションもあります。エクステンションとアークのどちらが使い勝手がよいか、といえばそれは個人の感覚といえます。ただし精度は若干アークに軍配が上がるように感じています。

フィボナッチ・アークの引き方

フィボナッチ・リトレースメントは気になる安値と高値に基点を置いて、間に表示される値差を利用してトレードするものですが、アークは若干ラインの引き方が異なります。

ではどうやって引くか?フィボナッチには宗派みたいなのがあって、宗派により解釈や線の引き方が異なりますが、アークも宗派によるの部分が大です。またリトレースメントに比べるとマイナーなフィボナッチ・ツールとなるため、引き方に融通がききます。

管理人のフィボナッチ・アークの引き方は下記です。

①ラインが効いていると思われる部分を探すように基点を置く
②基点を置いた後の次の安値・高値間を基点(0→1)としてアークのラインを出す

高値と安値がある程度決まっているリトレースメントに比べても、アークはかなり融通が効くツールです。また伸びる相場に特化する使い方で、相場の伸びに対し有効な補助線を引くことができます。

ただし上記の引き方をすると戻る相場にはあまり使えません。基本的には1から先のラインを見ることになります。相場が大きく戻ると使えないことはありませんが、戻しを見るならリトレースメントが便利です。

あとフィボナッチ・アークはフィボナッチツールの中でも応用編のツールです。もしアークに興味があるなら、最初の段階でフィボナッチ・リトレースメントの基本的な部分は知るべきです。基礎がしっかりしていないと応用は利きません。フィボナッチ・リトレースメントの基本的な部分を学ぶなら、手前味噌ながら管理人のフィボナッチのnoteをご参考ください。

関連記事:
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フィボナッチ・アークはゾーンの視点も持つこと

通常のフィボナッチツールはラインにタッチしたかどうか、という視点のみですが、フィボナッチ・アークはそれに加えてゾーンの視点も必要とされます。

今のレートがアークの1.282のゾーンの中にいるのか、1.618のゾーンにいるのか、という視点を持つことで損切りの場所やタイミングが明確になります。またレートの値位置もゾーンでとらえることで、大枠の視点でチャートを見ることができます。

当然、アークのラインを上下してゾーンの確定が難しいケースもありますが、どちらのゾーンで確定するのか、という点を持つことで、ラインにタッチしたかどうか、という瞬間的な視点と異なるユッタリした気分で相場をとらえることができるようになります。

管理人はこの、ゾーンで相場をとらえることができる、という視点は案外気に入ってます。知っていると比較的ユッタリと相場を見ることができるので、フィボナッチ・アークを利用する際は、ゾーンの視点も取り入れるようにしましょー。

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フィボナッチ・アーク利用の具体例

フィボナッチ・アークの具体的な利用例をあげる前に下記をご注意ください。

・MT4ではスケールの部分を変えないと単なる横線なので使えません。
・MT4のスケール部分はお好みの数字に変えられますが、管理人は31.8%、50%、61.8%のフィボナッチ級数で当たりの良い数字を入れています。
・フィボナッチ・ツール全体にいえますが長い足でより効果を発揮します。日足での利用から始めることをオススメします。


・フィボナッチ・アークのスケール

①EUR/USD日足

・セオリー通りに安値から最初の高値を基点にアークを引いたもの。
・アークの各節目で相場が反応しており、節目をブレイクした後でエントリーして次の節目で決済することで勝てる。(損切りは逆の節目や損益比率を勘案して設定)

②AUD/JPY日足

・フィボナッチ・リトレースメントとアークを併用。
・実際のアークの活用は緑の四角の範囲に限られるが2度のエントリーチャンスが利用可能(黒い○の部分)。
・サポレジとフィボナッチ・リトレースメントに加えてフィボナッチ・アークも活用することで、エントリー根拠を増やすことができる事例。

③GBP/JPY日足

・フィボナッチ・アークとリトレースメントにMonthly Sweet Band(MSB)を表示
・若干ゴチャゴチャになりかけていますが、管理人が一番利用しているチャート設定
・アークとリトレースメントでは幅が広すぎる部分をMSBがカバーできる、動画の解説で利用しているチャートセットでもあります

関連記事:Monthly Sweet Bandの販売開始しました

フィボナッチ・リトレースメントとの併用が便利

フィボナッチ・アークは伸びる相場を予想する際に使えるツールですが、逆に相場が戻る際はイマヒトツです。

そんな訳でアークを利用する際は、フィボナッチ・リトレースメントとの併用がオススメです。大枠でリトレースメントを引いた上でアークを利用する。こんなスタイルなら戻し相場はリトレースメント、伸びる相場はアーク、といったふうに同じチャート上で使い分けができます。

またリトレースメントは水平線、アークは曲線なので、1つのチャートに両者を表示しても比較的見易いチャートとなります。例えば、フィボナッチ・リトレースメントとエクスパンションなど水平線系のツールを同時に表示させるとチャント色を分けないと訳分からなくなります。。。

また”見た目”という観点でもリトレースメントとアークは相性がよいです。もしアークの活用を考えているようなら、リトレースメントも合わせて見ることで、より深いチャート分析ができるようになりますよ。

あとはMonthly Sweet Band(MSB)との併用もオススメです。日足ベースだとリトレースメントとアークの間の幅が広くなりますが、その間の反転ポイントをMSBで見つけることができます。Youtubeでチャート分析する際は、フィボナッチ・リトレースメント、フィボナッチ・アーク、MSBの③種類を表示させたチャートで分析しています。

フィボナッチ・アーク最大の問題点は縮尺を変えると線の場所が変わる場合があること

伸びる相場を見る際はフィボナッチ・エクステンションよりも使えるケースのあるフィボナッチ・アークですが、忘れてはいけない最大の欠点があります。

それはツールによっては、チャートの縮尺を変えると線の場所が変わっていく・・・、ということ。アークを引いた後、縮尺を変えるとあら不思議、ラインがずれていく・・・、こんなツールがあるのでご注意を。

実はTrading Viewのアークがコレに該当します、残念。アーク自体の縮尺を固定する方法があれば別ですが、探してもどうやら見つからない・・・。そんな訳でフィボナッチ・アークはTrading Viewは使い勝手悪しです。

ただしMT4は縮尺変えても線が移動することはないので、フィボナッチ・アークを利用するなら素直にMT4を利用しましょ。以前はマネックス証券のトレードステーションもアークが使えて重宝したのですが、トレードステーションは2020年8月にサービス停止となりました。。。

フィボナッチ・アークを使うなら、ベーシックにMT4を使いましょー。

まとめ

ツイッターや動画を始めてフィボナッチ・アークに興味を持つ方が意外に多いことに気付いたので、まずは簡単に記事にしてみました。Youtubeでの相場解説の際は、タマにアークも利用して分析しているので、実際にどんなふうに利用しているかはYoutubeをご覧ください。恐らく言葉より通じると思うので。

アークは癖のあるツールですが、伸びる相場に利用する、という観点ではゾーンの考えで相場を見ることができる、面白いツールです。リトレースメント等は基本的にラインを見るツールですが、アークはラインに加えてゾーンで見る、という視点でも相場を見ることができます。

正直、伸びる相場を予想するのは難しいのですが、フィボナッチ・アークを使いこなすことができれば伸びる相場を予想する際に重宝します。

まずはMT4で自由にアークを描いてはいかがでしょうか?まずは習うより慣れろです。使い方の参考にYoutubeもご覧ください。

フィボナッチを学ぶなら

フィボナッチ・アークを使う前に、最低限のフィボナッチの知識は持っておいた方がよいと思います。相場が戻りや反転する際にフィボナッチが効いているケース、本当によくあるので。

フィボナッチを学ぶ初めの第一歩として下記はいかがでしょうか。noteで2,000円で販売中です。

FXでフィボナッチを分析とトレードで実践する最初の第一歩(note)

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