FXで勝てませんか?特にテクニカルで勝てない?そりゃそうですよ、為替市場を動かしている機関投資家はテクニカル指標を殆ど見ていないのですから。
テクニカルの知識もそれなりにあって、FXというものの知識もそれなりにある。けどFXで勝てない・・・。
そんな方への処方箋、まずはリスク管理=資金管理、をトレードに取り入れてみてはいかがでしょうか?FX初心者は卒業して、勝っているハズなのに、負けている。そんな方は案外多いのでは?訳が分からず負けているならまだしも、それなりにFXのことが分かっているのに勝てない時期は、精神的に一番シンドイ時期です。
資金管理をしながらFXトレードをすることで、大幅に資金が減少して討ち死にすることはなくなります。また1度のトレードで負ける金額が決まるため、トレードのストレスも減らすことができます。
トレードに資金管理の考えを取り入れて、大損しないトレードで、少しづつステップアップを試みてはいかがでしょうか?
概要
リスクの取りすぎと損切りの出来なさと
先日、とあるFXの集まりがあって、久しぶりにFXトレーダーの方々とお話しする機会がありました。勝っている方もおられましたが、負けている方も。で、負けている方の話を聞いていると、全体的にリスク取り過ぎ。そして損切りできないのね・・・、まぁこれは気持ちはよく分かりますが。
意外だったのは、結構リスク取ってるなぁ、ということ。FXはトレード毎のリスク管理が大切(特に短期になれば)、と実感している今日この頃。FXでまだ勝てないのに、資金力以上のリスクを取って爆発・・・、という方も多いようです。
ちなみにベテラントレーダーの中には、1トレードで100枚近く突っ込んでいる方がいました。さすが・・・。けど期待値プラスと分かっていれば、枚数多くしても平気になりますよね。ただし、100枚も入れると、メンタル面の問題が出てきそう。まぁ、そういう心配は、その立場になってから考えればよさそうですが。
トレード手法とリスク管理は車の両輪
当サイトでもハーモニックやフィボナッチ中心に、散々トレード手法の話をしてきました。そりゃそうですよね、トレード手法がなければそもそもトレードが始まりませんから。
けどね、春頃から始めた短期トレードの試みの中で、気付いたことがあります。それは、リスク管理=資金管理の大切さ。
FX口座に入れた資金で、1トレードでどれだけ損を出すことができるのか?トレードの勝率も当然大切ですが、それと同時に、どれだけ負けることができるのか、というのことも非常に大切、と気付きました。
1トレードの負けで、口座の資金を吹っ飛ばすような負けであれば、それはトレードというよりギャンブル。ただし勝率70%でも4連敗する可能性がある、という確率論から考えれば、少なくとも3~4連敗しても、資金的には平気な損切りを入れなければ、そもそもトレードを継続することすらできません。
尚、トレードの確率論のお話は下記も参考にしてみてください、目から鱗の話もあるハズです。
関連記事:みんなのシストレのテキストマイニングAIが10連敗、ただし確率的に簡単に予想された事態だったお話
機関投資家は当然リスク管理を取り入れている
大きな資金量で為替市場始め相場のメインプレイーヤーである機関投資家は、当然リスク管理をトレードに取り入れています。
ポジションが逆行したら自動的に○○%で決済する等、高度な計算式や高額なシステムを導入して、どんな相場状況になっっても生き残れるようなリスク管理を日々行っています。金融機関にはリスク管理の専門家がいるくらいですから。
相場で生き残る、というのは、機関投資家であ個人投資家であれ、何ら変わるものではありません。であれば、何かしらのリスク管理方法を個人投資家も取り入れるべきではないかと。
一度、リスク管理=資金管理を真剣に考えてみるべし
管理人、短期トレードのが下手っぴですが、何度目かのトライで今年の春頃からあーでもない・こーでもない、と短期トレード手法の研究と検証をやっています。漸くゴールが見えている感もありますが、その途中で5連敗とか6連敗をやらかしています。
ポジポジ病対策は別途行ったとして、今回の短期トレードの試みを通じて気付いたのは、連敗した時にいかに討ち死にしなかが大切、ということ。
5連敗までは「よし」として(本当はダメなんですけどね)、6連敗をすると、さすがに心が折れます・・・。その時に初めてリスク管理=資金管理を真面目に考えることになりました。
正直、資金管理についてはFXの本で見てもいましたし、他のトレーダーからその重要性も聞いてもいました。しかし、どうもピンとくることなくここまで来てました。ところが、短期トレードの研究をするなかで、資金管理の重要性を認識するようになり、知者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ、を地で行く結果となってます・・・。
連敗を繰り返しても、討ち死にをしない方法は、資金管理にその答えがありました。
1トレードのリスクは資金の2%でよいのでは?
リスク管理と言われたり、資金管理と言われたりしますが、結局1トレードで取れるリスクは、資金の何%か?、という点に帰結します。
資金管理については、様々な方法論や議論があります。数値で言えば1%と言う方もいれば、5%という方も。勝率等を加味して複雑な計算式でリスク許容量を算出する方法もあります。ここは正直、自分に合った方法を見つけるべきなんでしょう。
管理人的には、一般的に言われている通り1トレードで取れるリスクは資金量の2%、でいいんじゃないかと思います。
1%だと正直損切りが手前になりすぎる感がありますし、3%だと取り返すのが若干キツくなる。5%はリスク取りすぎでしょう、恐らく。
管理人は短期トレードの損切りは20pips前後に置いていますが、その辺りがシックリくるのと、リスク管理という観点からもちょうどよく、それで1トレードで取れるリスクは資金の2%としています。
管理人流の資金管理の考え方は下記で詳しく解説しています。そんなに難しくないので、軽く参考にされてはいかがでしょうか?
関連記事:資金管理を踏まえたFXトレードを簡単に行う方法
トレードの枚数は根拠を踏まえて決定すべき
資金量によってトレードの枚数を変える、というのはFX初心者でも理解できると思います。では、その枚数をどうやって決めてますか?
適当?ハイ、これが一番多いような。管理人も長らくそうでした・・・。この適当なまま連敗をすると、アッという言う間に資金が減ります。資金が減っても、同じ枚数でトレードすれば、必然的に負けた時の損失額は増えます=リスクが自然に高くなります。
これって考えれば当たり前なんですが、意外に気付きません。だから連敗して気付いた時には、大幅に資金を毀損している・・・。管理人も何度したことか。
管理人の場合は、負けられるのは資金量の2%、で着地しましたが、1トレード毎に取れるリスク=負けられるpips数を、計算した上でトレードすべきと考えます。
正直、相場はやってみなけりゃ分からない部分が大ですが、リスク管理は机の上で計算できます。だから先に計算して上で、討ち死にしない方法は取れます。要は、知っているかor知らないか。そして、やるかorやらないか、それだけです。そして多くの個人トレーダーは知っててもやりません。いいんですよ、それで勝っていれば。けど勝てないようなら、資金管理の考えも取り入れてみては?
簡単な資金管理の方法を確立するのは、トレード手法を確立するより簡単です。損切りをどこに置くか、経験に基づいて頭を使うくらいですから(損切り置く場所を決められない場合は、もう少しトレードの経験が必要ですが・・・)。経験則とこれまでのトレードのデータがあれば、算数の世界でザックリとでも自分に適切な損切幅が出せるのではないでしょうか?
え?過去のトレードデータがない?これを機会にトレードのデータは記録しておきましょう。過去のトレードデータ見ていると、自らのトレードの傾向が見えてきますので。
競馬の馬券の買い方にヒントがあった
前述の通り、リスク管理や資金管理自体は、言葉は聞いたことがありましたし、大切だよ、というアドバイスも以前勝っているトレーダーから受けています。しかし、やはり自分に危機感がないと、入って来ないんですよね、これが。
転機になったのは、短期トレードで連敗して心が折れかかっていた時に、資金管理の話を思い出したのと、以前本で読んだ競馬の馬券の「追い下げ」という買い方、を思い出した時。フト、「追い下げ」はFXのリスク管理に使えるのでは?
、と思ったんです。
「追い下げ」というのは、要は資金量に応じて馬券を購入する金額を変えましょう、というもの。別に特別な話でも何でもありません。当たり前すぎる話でしょう、リスク管理という観点では。
ただし管理人としては、どうもそれまではFXのリスク管理=資金管理、と言われてもピンと来ませんでしたが、競馬の「追い下げ」を認識することで、初めてFXの資金管理を明確に認識できました。
管理人、競馬場で昼から競馬場の名物片手にビール飲むのは好きですが、全く馬券は買いません。。。けどトレードのヒントって意外なところに転がっているものです。
※「追い下げ」の考えを知った本、競馬の本ですがFXトレードのヒントが散りばめられてます
競馬の本に限らず、タマにFX以外の本(株もFXと同じ種類なので、株とFX以外)を読むと、思わぬトレードのヒントを得ることがあります。ホント、不思議なもんですね。
1万通貨からのトレードという盲点
資金管理は分かった、じゃあトレード毎に入れる枚数変えればいいのか、ということにはなるのですが、実は大きな盲点があります。
日本のFX会社の多くは1ショット1万通貨から!
日本最大手のGMOクリック証券、第2位のDMM.com証券ともに1ショット1万通貨からです。何となく大手だから・・・、とFX会社を選んでいると、リスク管理に気付くことなくトレードライフを送ることになります。
いやいいですよ、FXに多くの資金を投入できる方は。けどそれでも1ショット1万通貨からだと、資金管理が非常に大雑把になります。
管理人、スイングトレードはGMOクリック証券を愛用しており、同社は非常によいFX会社だと思いますが、短期トレードという観点では、1ショット1 万通貨からでは使い勝手がよくありません。特にまだ、勝てる、という実感のないトレーダーには。
FXトレード=1万通貨から、と考えていると、資金管理という着想も得にくいため、FXで安定的に勝てていない方は、FX=1万通貨から、という発想自体を改める必要もあります。
下記ではその辺りを詳しく解説しています。
関連記事:資金管理を踏まえたFXトレードを簡単に行う方法
マネーパートナーズのnano口座で資金管理を踏まえたトレードの実践が可能
管理人はFXトレードの際は、長くGMOクリック証券とマネーパートナーズ(以下、マネパ)の2社を利用していますが、マネパにはnano口座というものがあります。
どういう口座かと言えば、1ショット100通貨からトレード可能、という口座。マネパはサクサク注文が入るので、ストレス無くトレードできるので長く利用しています。そんなマネパのnano口座は、資金管理を踏まえたトレードに非常に使える口座と言えます。
1ショット100通貨からエントリー可能なので、エントリーの際に口座の残高を見て、管理人ならリスク2%で1ショット何枚か計算しながらエントリーできます。
管理人、USD/CADのトレードをするので、最近は外為ジャパン(1,000通貨からトレード可能)でトレードしていますが、現在のリスク管理しながらのトレードの型を作ったのは、マネパのnano口座です。連敗しながらも、淡々と1ショットの枚数計算しながらトレードしてました。
1万通貨単位からのトレードは、FXで勝てる、という自信がついてからでも遅くありませんよ。それまではマネパnano口座で、リスク管理をしっかり行いながら、討ち死にしないトレードを試みてはいかがでしょうか?
厳密に資金管理するなら1枚単位でコントロールできるSBIFXトレード
上記のマネーパートナーズnano口座は100通貨単位で枚数のコントロールできますが、SBIFXトレードの場合1枚単位で枚数のコントロールができます。厳密に資金管理を行うのであればSBIFXトレードがオススメとなります。
マネパnano口座もSBIFXトレード口座も使い勝手はそれほど変わりません。基本的には個人のお好みでどうぞ、というのが正直な所なのですが、しっかりと資金管理を行った上でFXトレードを行う、という観点ではマネパnano口座もしくはSBIFXトレードがオススメとなります。
ちなみに1通貨単位での資金管理はやってみるとナカナカ面倒です。だからモノグサな管理人はどちらかといえばマネパnanoが好みです。トレードシステムとしての使い勝手はマネパが断然上です。
まとめ
管理人も短期トレードは正直試行錯誤の部分がまだありますが、今回は資金管理を徹底しています。と言うより、初めてリスク管理というものを意識しながらトレードしています。その結果、連敗しても精神的には安定してますし、連敗時の資金の減り方も緩やかになっています。
以前から知っていた資金管理、まさか馬券の買い方をヒントに導入することになるとは夢にも思っていませんでしたが、今の所はうまく機能しています。
FXトレードというと、どうしても「手法」に目が行ってしまいますが、実は「手法」と同じくらい、資金管理が大切、と感じる今日この頃です。FXでなかなか勝てないと悩み、テクニカルや手法のドツボにはまっているようなら、モノは試し資金管理を踏まえたトレードしてみませんか?
資金管理をトレードに取り入れれば、資金がジリジリと減ることはあっても、一気に資金が減少して討ち死にのリスクがなくなるため、精神的に楽な状態でトレードできるようになりますよ。
いずれにしても、資金管理はプロのトレーダーなら必ず行っています。上記の方法に限らず、簡単な方法でもよいので、自らのトレードに資金管理を取り入れて損はありません。
1万通貨単位でのトレードは、勝てるようになってからでも遅くありませんよ。勝てる自信がつくまでは、1ショットのトレード単位がコントロールしやすいFX会社で、資金管理を踏まえてトレードを行ってみてはいかがでしょうか?
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