一目見て魅了される方も多いのがパーモニックパターン。三角が2つ揃うと相場が反転する光景は、神秘的で美しいです。
ただし神秘的な美しさを備えるハーモニックパターンですが、シッカリと勉強した上で使わないと怪我します。特にインジに頼り切りになるのは棄権です。ハーモニックパターンにかつてドハマりした管理人、例年夏にハーモニックの検索が増えるのでザックバランに語ってみます。
概要
何故か夏にハーモニックパターンの検索が増える
本ブログを立ち上げたのが2015年8月、2021年8月で6年が経過します。ここ2~3年の傾向ですが、夏になるとハーモニックパターンの検索が増えます。8月はトレード止めて勉強したらどうだろう、と記事にもしている(『8月にFXトレードがオススメできない簡単な理由』)ので、夏にハーモニックパターンの勉強してみよう、と思う方が多いのでは?、と勝手に想像しています。
先日久しぶりにハーモニックの記事を書いた(『Trading Viewのハーモニックパターンインジの感想、使い勝手よく多数のパターン分析が可能』)のと、Trading Viewのハーモニックインジを購入後、ほぼTrading Viewでハーモニックパターンのインジ使っているので、改めてハーモニックパターンについて語ってみようと思います。
魅了される人が多いハーモニックパターンの世界、使いこなすにはしっかりした勉強が必要
ハーモニックパターンを簡単にいえば、三角(▲)2つが並んだら相場が反転する、というパターン認識のトレード手法です。キレイな三角(▲)が2つ並んで相場が反転する姿は神秘的です。また美しいといもいえます。
ハーモニックパターンに興味を持つ人の殆どは、この神秘性と美しさに魅了されてハーモニックパターンに興味を持つのではないかと。その気持ちはよーく分かります。管理人も実際そうだったので。ハーモニックパターンが完成して、ピッタリと相場が反転している姿を見るとうっとりします。
しかしハーモニックパターンで勝ち切るためにはシッカリした勉強が必要です。生半可な知識で戦うと怪我します。
管理人はハーモニックパターンの英語原書とココスタ佐々木氏の講座の両者でハーモニックパターンを学びました。ココスタのハーモニック教材は127,000円と高額ですが、それだけの価値はあります。日本語でシッカリとハーモニックパターンを学ぶなら、チャント投資する必要があります。
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インジケーターに頼りすぎないこと!
管理人はハーモニックパターンはインジに頼りすぎるべきではない、と考えています。フィボナッチと同じく目視での確認が最重要。そもそもフィボナッチはインジを遣うべきではない、と考えていますが。
ただしインジがあると便利です。過去から現在に至るまで、色々なハーモニックインジを試してみました。ただし試したからこそ分かります、インジに頼りすぎるな!2021年6月に購入したTrading Viewのハーモニックインジがお気に入りですが、あーこのパターンは無理、と結構客観的な目で見てます。
ハーモニックのインジ見てると、美しさにウットリすることもありますが、基本は目視でやってインジは補助的に使うことをオススメします。
関連記事:ハーモニックパターンはインディケーターを頼るな!楽な道にはゴールがない
ハーモニックパターンを使いこなすためのコツ、立ち回りはルール化しておくこと
ハーモニックパターンもフィボナッチと同じく相場環境の分析方法の側面が強いといえます。フィボナッチをもう一歩進めたのがハーモニックパターンです。
実際にハーモニックトレードで勝ちきるためには、分析方法に加えて相場の立ち回り技術が必要不可欠です。ハーモニックパターンが出現した、そしてエントリー。その後の決済や損切り、また損切りした後は一期一会の精神で再度エントリーするようなことをしない。ハーモニックトレードは相場の逆行を狙うトレード方法であり、一度損切りしたポジションをあきらめきれずに再度エントリーするとドツボにハマります・・・。管理人も何度もハマってます。
けどそれはハーモニックパターンが悪いのでは無く、トレードする人の立ち回りが悪いからに他なりません。ハーモニックの前にトレードの立ち回りをしっかりルール化すること。難平や再エントリーは決してオススメしません。期待値が高いトレードなので、一回一回勝ち負けの勝負を確定させていく。これができないとハーモニックパターンでなくてもトレードで勝ちきれません。
立ち回りとハーモニックパターンの一期一会の精神、そして連続エントリーを避けるべき理由などは下記の記事も参考にしてみてください。
関連記事
・ハーモニックパターンは一期一会の精神が大切、必要以上に追いかけない
やはりハーモニックプラスアルファは大切
ハーモニックを使い始めた当初から書いてますが、ハーモニックパターンでのトレードは+アルファの部分がトッテモ大切です。(『ハーモニックトレードには+αが大切ではないか?、と思う件』)
何せハーモニックパターンのトレードを開発者もハーモニックパターンだけでトレードしてませんでしたから。最初見たときは心底驚きました。開発者はオリジナルのテクニカルサインとハーモニックパターンをセットで見てトレードしてました。
だからハーモニックパターンでそろそろ反転しそうかなぁ、という当たりを付けたら、テクニカルなどで別の根拠も積み上げるべき。RSIやストキャスのようなテクニカルでも、PIVOTポイントやCOTレポートでも何でもよいので、もう1つエントリー根拠が欲しい所です。
個人的にはMACDダーバージェンスがオススメだったりしますが、ここは個人でお気に入りを探した方がよいです。得意の逆張り手法があれば、ハーモニックパターンを見つけたら得意の逆張りパターンが出るのを待つ、そういったトレードが理想です。
ハーモニックパターンを実トレードに落とし込む際は、ハーモニックに加えもう1枚根拠を加えるとうまくいくことが多くなります。焦ってハーモニックパターンのみでトレードしてしまいがちなので、もう1つ根拠を必要としておくと焦って逆張りするリスクを減らすことができますよ。
ただしプラスアルファ部分も大切ですが、プラスアルファも加えた立ち回りはもっと大切です。プラスアルファはあくまでも手法部分、立ち回りの観点は常に持っておいたほうがよいです。(どんな優れた手法でも、うまく立ち回りができないと絵に描いた餅です)
・ハーモニックパターンに別のインジを組み込んだ例
関連記事:ハーモニックパターンのお供にココナラの逆張りインジHeat Visual Filterが使えそう
神秘性に惹かれるのは分かるが自らのタイプに合う手法かの確認は必要
ハーモニックパターンに限りませんが、トレード手法って個人個人に合う・合わないがあります。ハーモニックパターンはフィボナッチでトレード手法として合わなくても、分析手法としては使えるケースが多いので応用範囲は広いです。しかしハーモニックパターンでいざトレードしても勝ちきれない人も当然います。
ハーモニックパターンは逆張りトレードの部類に入ります。逆張りトレードは決まるとホント気分爽快です。トレードやっててヨカッタ、と心底感じます。けどね逆張りなので損切りができないとドツボにはまります。逆張りトレードではその都度その都度損切りができるのか、一度胸に手をあててよーく考えてみてください。
損切り自体が難しい行為ですが、そのなかでも逆張りは、いつか反転するだろう、と思ってしまい損切りが遅れる・できない傾向があります(特に短期トレードは)。順張りの場合は、あーこれは失敗だ、と管理人はスグ損切りできますが、逆張りは案外切れない、コレに気付いた時は結構なトレード経験が既にあった時ですが自分自身に相当驚きました。
逆張りは大好きですが、自分にとって逆張りのハードルが思った以上に高いことに気付いて以降は、なるべく順張りの通貨強弱でトレードしてます。トレードする際は自分のタイプについて理解することはホント大切です。ハーモニックパターンに限りませんが、その手法や損切り方法は自分のタイプに合っているか、一度よく考えてみることをオススメします。
関連記事:手法より大切なトレードスタイルについて、一撃離脱が自分のタイプ
まとめ
ハーモニックパターンのトレードはかつてドップリつかって、現在も相場の見方についてフィボナッチとともに原点となっています。あーこの辺りで反転しそう、と思いインジも点灯して反転するとやはりうれしいもんです。
ただし予想が当たるのと実トレードで勝ち切ることは全く別問題。立ち回りがシッカリできていないと、いくらうまい分析をハーモニックでした所で最終的に勝ち切ることができません。
ハーモニックパターンの神秘的な魅力は否定しませんが、もし本気で取り組むなら、もう少し視野を広く持って、トレードのルール化のようなベタな立ち回り部分にも気を遣ってみてください。もしハーモニックパターンで勝ち切れていないなら、立ち回りなどのハーモニックパターンとは違う部分に敗因が存在する可能性大です。ハーモニックパターン愛好者の参考になれば幸いです。
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関連記事:ハーモニックを学ぶなら「ハーモニックパターン完全版」をオススメする理由
・ハーモニックパターンをまずはインジで見たいという場合、Trading Viewで利用できるココスタの佐々木氏のTradingView用のハーモニックパターンツールがオススメです。ただし過度にインジに頼らないようにご注意を。
・ココスタの佐々木氏のTradingView用のハーモニックパターンツールの詳細はこちらからどうぞ
関連記事:Trading Viewのハーモニックパターンインジの感想、使い勝手よく多数のパターン分析が可能