FXトレードで勝ちきるためには損切りが必要不可欠。株であろうとFXであろうと、ベテラントレーダーの殆どは損切りの大切さを主張しています。
けど一体どうやったら損切りができるようになるのか?メンタル的に非常にハードルの高い損切り。損切りの必要性は色々なところで目にしますが、実際にどうやればいいのか、具体的方法論にまで落とし込んだ話を聞く機会は少ないと言えます。
勝ち負けに関係なくルール通りの売買に徹する。まずはこんなところからスタートしてはいかがでしょうか?案外ルール通りのトレードって難しいものです。
勝てる売買ルールを編み出すことも大切ですが、ルール外のトレードを繰り返して負けているケースも案外多いんです。損切りではなく、ルール通りにトレードするとの部分を重視することで、ためらいなく損切りができるようになりますよ。
概要
トレードで10連敗したお話
ハーモニックを利用したトレード実験をしていたら、何と10連敗してしまった。。。いやー、こんなことあるんですね。驚き、確率2分の1で10連敗って、やろうと思ってできるものではありません。
ココ最近プロ野球で巨人が13連敗していますが、13連敗もやろうと思って出来るもんじゃありません。
まぁ、ハーモニックトレードの恐ろしさを再び体験することになった訳ですが、実験と言う事もあり不思議と精神的には落ち着いています。
今後のトレードに活かせるデータをたくさん取る事ができましたし、損切りをためらいなく出来ている自分も発見。更に資金管理の有効性も再認識できて、色々と得るものの多い10連敗となりました。
半分強がりも入ってますが(笑)、管理人としてはためらいなく損切りを何も考えずにできている自分をほめてあげたい。惜しい所で損切りとなっているケースも中にはありましたが、その多くがルール通りのトレード。ここ最近、ルール通りにトレードすること、に若干拘っていた管理人、負けトレードでもルール通りの立ち振る舞いができたことには満足しています。損切りラインを少し押し上げれば、損切りにならずに助かったケースもありましたが、それをすると逆に深手となっていたケースもあるので、当初の予定通りに淡々と損切りできたことを評価したいところ。
既に損切りは出来るようになっていたのですが、損切りが出来るようになっていたことを再認識するとともに、損切りができない人の処方箋も見えたので、ご紹介まで。
勝ち負け問わずルール通りにトレードすること
トレードする際の視点として、トレード手法を考える人と実際にトレードする人の2人の視点
、が必要ではないかと最近と考えています。
過去の記録を分析していて気付いたのですが、トレードの手法を考えたものの、実際にルール通りにトレードできていないケース多数。そしてルール外のトレードで殆ど負けています。。。
折角勉強代支払いながら編み出したトレードのマイルール。ルール通りにトレードすれば、勝てる可能性が高いはずなのに、ココは買い場じゃないか、とのその都度の相場観でトレードして負けていること多数・・・。相場観ないわ、自分は。
そして思い至ったのは、まずはルール通りのトレードを心がけよう、という点。下手に経験があると、まぁいいや、的にエントリーしてしまいがちですが、上記事情に気付き、現在はメルマガ他で余程のファンダメンタル要因がなければ、原則ルール通りのトレードに徹するようにしています。
ルール自体がポンコツの場合、ルール通りにトレードすると今回の管理人のように10連敗という恐ろしいことになるのですが、ルール通りにトレードする、をモットーにしている最近の管理人としては、10連敗は非常に精神的に痛い(何年FXやってるんでしょ)のですが、やってしまった感は思いの他少なくなっています。
そんな訳で、損切りをためらいなく出来るようになるためには、まずはルール通りのトレードを行うべく、自らにあったトレードルールを構築する必要があります。
極論的には勝てないルールでもよい
損切りを躊躇なくできるようになる、という観点では、別に勝ちきれないルールでもよいと思います、損切りに慣れる、という一点で。
結構暴論の域に入りますが、10万円程度を勉強代と考え、その口座はひたすらルール通りの売買に徹する。ルール自体は途中で修正も全然構いませんが、とにもかくにもルール通りのトレードを行う。特にエントリーと損切り(決済部分の裁量はやむをえないと思います)は何が何でもルールを守る。
ハーモニックサインで中途半端にエントリーすると、損切りの嵐にあいます、今回の管理人が証明しています。ま、別に売買ルールはハーモニックでなくても移動平均腺でもフィボナッチオンリーでもMACDでも何でもいいと思います。ただし一点、売買ルールを厳守する、ココに拘る。
多分負けまくると思います。けどそれでいいんです。ルール通りにエントリーしての負けに慣れる、これって非常に重要な経験と思います。
以前の記事にも書きましたが、FXは勝ち負けを繰り返しながらお金を増やすゲームです。
関連記事:FXは確率のゲーム、ゲームのルール間違って覚えてませんか?
よって勝率100%何てことはありえず、必ず負けは発生します。この負けを許容して、始めてFXは上達する訳ですが、負けを許容できずに分析力だけ向上して、トレード自体の成績はいつまでたってもさっぱり・・・、という方も多数おられるのでは?
損切りに慣れるとは情けない?いや全然それでいいと思います。損切りに慣れないと、FXトレードは上達しません。
ただし大切なのは追い詰められて損切りするのではなく、ルールに基づいて損切りすること。そしてその損切りを淡々と行うこと。
ルール通りに淡々と損切りを行うためには、慣れるしかないかな、と思います。当然、優れた売買ルールがないと最終的な勝利をつかむことはできませんが、実際の売買の実行役=オペレーターが、ルール通りの仕事ができていないと、優れた売買ルールは単なる宝の持ち腐れ、絵に描いた餅となります。
よって優れた売買ルールを今後着実に実行させるためにも、オペレーターをしっかりと教育する必要があります。別にオペレーターに特別なことをしてもらわなくてもいいんです、単にルール通りのエントリーと損切りを行ってもらうだけ(決済はルール通り+α)。そんなの簡単じゃないか、と思う方、実際にルール通りのトレードできてますか?できているようなら何も問題ありません。ただし、意外や意外ルール外のトレードでやられているケースが多いので、思い当たる節があるようなら、一度過去の売買がルール通りに行われているか確認してはいかがでしょうか?ルール通りにトレードして負けているなら、やむなし、ですが、ルール外のトレードで負けがこんでいるようなら、問題は売買ルールではなくオペレーターにある可能性があります。
ルール通りにトレードする大切さ
決済については臨機応変に対応してもいいんじゃないか、と思っている管理人ですが(けど最近はMax50pipsでの決済がよいと思ってはいます)、FXトレードは基本的にルール通りにトレードすることが何より大切と感じています。
損切りもルールの1つのパーツに過ぎません。事前準備→エントリー→決済もしくは損切り、という一連の流れを勝ち負け関係なく続けることができるのか、ココがFXトレードで勝ち続けることのできる、ポイントではないかな、と考えています。まぁ「デイトレード」の受け売りですが。
それぞれの取引の細部が正しく行われている限りは、取引の結果は関係ないのである。~それぞれの取引の細部が正しく行われていれば、自然と勝てる。これが勝者になることと勝利を求めることの微妙な違いだ。これを認識しなければならない。『デイトレード』
一生懸命に勝つための売買ルールを考えるのは当たり前として、その次の段階、その売買ルールを勝ち負け関係なく守ってトレードする大切さ、気付いたのそんなに昔ではないので、管理人もまだまだです。
大切なのでトレード毎の勝ち負けではなく、トレード毎にルール通りの立ち振る舞いができたかどうか。最近はココに拘っています。
けど売買ルールが優れていないと10連敗とかが発生します。恐らく裁量入れれば10連敗も避けられたんでしょうが、最近はルール厳守が最優先。問題は売買ルールにある、ということが明確なので、あとは今回の10連敗から得られた知見を既存のルールに入れて、売買ルールの精度を向上させるのみです。
資金管理も必要不可欠
今回ルール通りにトレードして10連敗しましたが、気が楽だったのはルール通りという面もありますが、資金管理が機能していたという面もあります。
資金管理の方法も様々な種類がありますが、管理人は競馬の追い下げ方式を利用しています。1回の負けを総資金の2%前後に固定して、トレードの都度に枚数を計算しなおしてエントリー。ま、10回も負ければ資金は当然減りますが、まだ十分戦える戦力が残っています。
少なくとも、10連敗して資金がなくなってしまった・・・、という事態とは全く無縁です。確かに元の状態に戻すのは大変ですが、相場は生き延びてナンボの世界。資金管理を行いながらのトレードであれば、10連敗しても生き延びることができる、と実験口座であっても実感しました。
ちなみに今回利用したの1通貨単位でトレード枚数のコントロールができるSBI FX。正直1枚ずつのロットコントロールは面倒との結論に至り、100通貨単位で枚数のコントロールしています。1ショット1,000通貨単位でのトレードが可能なFX会社も随分増えましたが、まだ100通貨単位でのトレードができるFX会社の数は少ないので、資金管理という観点から、SBI FXはオススメできます。
あとSBI FX、損切り寸前で粘ります。以前使っていた時はそんなに意識しませんでしたが、別の業者だと確実に損切りとなっているケースで生き残っているケースがしばしばありました。
よって変な損切りリスクが少ない分、安心してトレードのできる会社です。資金管理重視のトレードであれば、SBI FXオススメです。
また具体的な資金管理を踏まえたトレード方法について、下記の記事で紹介しているのでご参考までにどうぞ。
ハーモニックの恐ろしさを再認識できた10連敗
実は春先にハーモニックで6連敗しており、そこから先、結構いい調子でトレードできています。今回実験とは言え、ハーモニックで10連敗という情けない記録となり、ハーモニックの恐ろしさを再認識しました。
ハーモニックトレードは、ホント+αが大切です。ハーモニックを裸でトレードすると、やられる時にやられまくります。コレは今回始め何度か経験しているので、間違いありません。トレンドに逆らうトレードが必然的に多くなるハーモニックトレード、美しいとか、勝てるらしいから等、で安直にトレードすると痛い目に合います、ホント。
ハーモニックトレードの良さと面白さは否定しませんし、実際に管理人もメイン手法として使っていますが、必ず自分なりのフィルタリングルールを構築の必要があります。+αのルール無しにハーモニックトレードを行うのは、非常にリスクが高いです。
関連記事:ハーモニックトレードには+αが大切ではないか?、と思う件
ハーモニックを触り始めて3年程度たちますが、そんな人でもアッサリ大負けしてしまうリスクがある、と言う事を管理人の実験から感じていいただければ幸いです。
フィルタリングのルールは色々あると思いますが、ドル円等のクロス円は外してドルストレート一本にする、というのは1つの方法。ついでに言うと、原油価格が一気に動くとつられて一気に動くUSD/CADも合わないような気がします。今回のハーモニックの失敗、USD/CADでの連敗が約3割を占めていましたので。
損切りはOCOで入れましょう
損切りが出来る、と言いながら実は手動での損切りはトッテモ苦手。手動の損切りは、今回もどうしても遅れてしまってました。
管理人は手動の損切りは無理です。。。エントリーした後に、リミットとストップをOCO注文で入れないと、損切りが素直にできないことも今回判明しました。
最近殆どOCOで損切り入れていましたが、やはり手動の損切りは苦手だったか・・・、初心者の頃と変わらんな、と溜息が出てしまいました。
それほどメンタルが強くない管理人は損切りはOCOでないとダメです。全然手動で成行注文で損切り入れられるという人なら問題ありませんが、損切が遅れ気味の方はOCOで損切り注文を入れたらそのままにしておく、この方法をオススメします。どうしても気になるようなら、もうチャートを見ない、ここまですれば大丈夫かと。
まとめ
FXと言われずトレードに損切りは付き物で、ベテラントレーダーの殆どの方が損切りの大切さを仰られます。管理人の愛読書「デイトレード」にも損切りの必要性がとうとうと語られています。
けどね損切りってなかなか出来るもんじゃありません。それをどうやったらいいのか、そんな損切りの答えの一つとして、勝ち負け関係なくルール通りトレードしたらいかが?、というのが今回管理人の10連敗から得た教訓。どうやら管理人は既に損切りはできるレベルにはなっているので、何を今更、と今では思いますが、以前の自分に気付かせてやりたい。特に短期トレードで七転八倒していた頃の自分に。
FXで損切りが出来るようになれば中級者の仲間入り、と言われますが、確かにその通りと思います。それじゃ、その中級者の仲間入りするためにどうしたらいいのか、ということで上記記事が参考になれば幸いです。
まずは勝ち負け関係なくルール通りのトレードできるかどうかやってみてはいかがでしょうか?案外ルール通りのトレードって難しいことに気付かされるかも知れませんよ。けど気付けばしめたもんです。勝てる売買ルールにルール通りの売買ができるオペレーターが揃った時は、間違いなくトレーダーとして次のステップに進んでいると思いますし、上級トレーダーの仲間入りしている可能性だってありますよ。頑張りましょー。
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