お久しぶりのFXトレードの方法論です。スイングトレードから短期トレードに移行するため、随分と試行錯誤している中で、様々な気付きを得ました。
その中で、特にコレをもっと早くに知っておくべきだった、と思ったのが、エントリーする場所とエントリーするタイミングを別々に考える、と言うこと。
入る場所も大切ですが、入るタイミングも同じくらいに大切です。トレードは根拠の積み上げが大切、と以前から分かってはいましたが、その根拠は、入る場所と入るタイミングの2つの面から組み立てるべきです。
概要
エントリーの場所とタイミングを分けて考える大切さ
スイングトレード一本でトレードしていた時から何となく感じていたのですが、エントリーする場所は間違っていないのに、何かタイミングがずれてる・・・。こんな時は案外損切りをせずにポジションを保持したままだと最終的に勝てたりするのですが(多分、今なら絶対にしません)、タイミングが悪いな、という嫌な感じは何とかならないもんか、とタマに思うことがありました。
そして時代は下って短期トレードの取り組みの最中、管理人はフィボナッチがそれなりに使えるので、ラインを引いて反転する場所を探したりします。でアバウトながら反転場所も当たるのですが、エントリータイミングがサッパリダメで損切り・・・、という事態が頻発。こりゃ本格的に何とかしないとダメだな・・・、と思うに至ります。
エントリー場所を探るツールはフィボナッチ他多数存在(得意分野)
管理人は、フィボナッチとハーモニックとPIVOT重視でトレードしています。これはもう3者ともに2~3年使っているので、いい面も悪い面もあらかた把握しています。
ただし進歩が、2~3年ないのも事実、だから短期トレードではまってました。恐らく答えは自分の利用しているツールの中にはないよね・・・。
よく考えてみれば、凡そ反転するゾーンは当てられる可能性が高い。けどピンポイントとは言わないまでも、もう少しエントリーするタイミングをうまくする方法はないものか・・・。久しぶりに色々なテクニカルを引っ張り出して試す日々となります。
要は、根拠の積み上げにもう一つスパイスを加えれば完成!、と言葉で書くのは簡単ですが、そう簡単に答えは見つかりませんでした・・・。
久しぶりに読んだデイトレードでタイミングの大切さを再認識
試行錯誤をしている最中に、時間があったのでタマタマ読み直したのが「デイトレード」。約10年ぶりに読んでみました。
これがスーっと書いてあることが自分に入ってきます。以前は全くそんな感じはしませんでした。これでトレーダー家業の仲間入りということか?、と思いホント食いつくように読んでいたのですが、目に留まったのが下記の一文。
「何」をするか(買うか、売るか、様子見か)を知ることは意味のあることである。しかし、その「何」を「いつ」するかを知ることが成功へとつながるのである。(「デイトレード」78頁)
そうですか、やはりタイミングが大切ですか。
この一文を読んで、あることを思いつきます。
入る場所と入るタイミングを別々に考えたらどうだろ?この気付きが短期トレードの最後のピースとなりました。
戦場の設定と戦力投入のタイミングは別問題
若干歴史マニア入ってる管理人ですが、歴史の戦い的に考えれば、戦場の設定と戦力投入のタイミングは全く別次元の問題です。
例えば桶狭間の戦いの際、織田信長が桶狭間を戦場に設定したとしても、あの今川義元が休憩しているタイミングに攻め込んだからこそ、織田信長は大勝利した訳です。よって戦に勝つには、戦場の設定は事前準備で当たり前としても、いざいつ戦うかは別の根拠で考える必要がある、そー言うことです。
戦場の設定は正しかったのに、タイミングを逃して負けたケースとしては、関ヶ原の戦いの西軍が典型例でしょう。ま、石田光成としてはタイミングを逃したつもりはないのでしょうが、結果的にタイミング通りに戦力を投入できずに西軍は敗北しています。
そんな風につらつら考えていくと、トレードも戦場の設定と戦力の投入タイミングは完全に別の根拠で立てる必要性を痛感。
これまで戦場設定と戦力投入タイミングを分けずに考えずにいた自分の浅はかさにも気付きましたとさ。
戦場の設定はこれまで通りで大丈夫
戦場の設定、エントリー場所の特定はこれまで利用のフィボナッチ・ハーモニック・PIVOTで凡そのところは分かるので、特に変えずともよし。ある意味で完成されています。(ただし深夜の時間帯は分かりません・・・)
よって考えるべきはエントリータイミングを図るツール。コレです。戦場の設定は分かった、あとはエントリータイミングを取るツールを教えてくれぃ。
エントリータイミングは普通のテクニカルでもよかった
今回の気付きで一番大きかったのは、エントリー場所とエントリータイミングを完全に分けて考えるようにしたこと。よって例えエントリーの場所的にはGOサインが出ていても、タイミングツールがGOサイン出なければ、エントリーは見送り。
ただしタイミングツールは時間足は固めてしまうこと。エントリーしたいがためにテクニカルや時間足を変えてしまっては本末転倒なので。
そして色々やって気付いたのは、別に突飛なテクニカル類使わなくてもいいじゃん、ということ。
答えはソコにあったのか・・・、とある意味で拍子抜けしました。。。
正直やってることは、ここ2~3年にやったことだらけです。ただしエントリー場所とエントリータイミングを別々に考える、という意識をあまり持っていませんでしたが、今回この2つを完全に別個にする、という考えを徹底した上で、各種取り組みを行いました。
その結果、ようやくゴールが見えたような・・・。
テクニカル指標はトレードタイミングを図るツール
エントリー場所とエントリータイミングを完全に別物と考えるようになり、どうにか道が見えてきました。元々テクニカルマニアだった管理人としては、テクニカルはエントリータイミングを図るためのツール、ということにもっと早く気付くべきだった、と思うことしきり。
フィボナッチ等で入る場所はだいたい分かる+テクニカルで入るタイミングが分かる、この2つが揃って初めてエントリー可能というルール、正直気付かなかったな。。。
振り返って見れば、佐々木先生の「負けないトレード実践編」で似たようなことは仰られていましたが(案外覚えてはいます)、自分の中での落とし込みにまでいたらず。。。
そんな訳でFXや株のトレード、テクニカル好きな人はたくさんいると思いますが、テクニカルが分かっていてもなかなか勝ちきれない方は、エントリー場所の設定とエントリータイミングを全く別の根拠で作り上げることをお勧めします。両者が揃って初めてエントリー。それまではエントリーしない(待てる、というのは大前提ですよ)。
入る場所と入るタイミングを全く別の根拠で積み上げる、コレです。書きながら気付いたのですが、利用している海外の有料インジも、解説書に同じようなことが書いてあったな・・・、勝っているトレーダーが言ってることって、事情が分かってないと自分の中に入ってこない典型例か。。。
結果的にチャートはたくさんになりました
8通貨を監視しているで、タイミング用とエントリー用で全部で4枚以上のチャートを見ることになりましたが、多通貨見ているのでこんなものでしょう。
エントリーの場所用とエントリータイミング用と別々に用意して見ています。
けどPCが重い・・・。ちゃんと継続的に勝てるようになったら、メモリーの増設をせねば。
ただようやくこれでチャート設定も固まりました。当然、まだ微調整はありますが、ベースはこれで決まりかと。
待つことができるのが大前提
何度も当サイトに書いて記事(『FXでエントリーを「待つ」大切さ、釣りと同じですよ』)にもしていますが、FXは待つことができないとまず勝てません。これは勝つ場所とタイミングの議論以前の問題となります。
為替レートが勝てる場所に入ってくるまで待つ、勝てる場所に入ったらエントリーのタイミングまで待つ、という2つの待つが必要となります。
ポジポジ病だとそんなに待てない?これはルールを作ってそれを厳守するしかありません。管理人の机の前の壁には“ノーサイン・ノーエントリー”と紙に書いて張ってあります。
裁量トレードなので、システムトレードのようにガチガチのルールは無理ですが、最低限自分の作ったルールは守ること。戦うべき場所を定めるルール、戦力投入の為のルールこの2つのルールを守る=待つ、ということに他なりません。
人間不思議なもので、ルールを守る、という意識を持つと、案外ポジポジ病ともうまく付き合うことができますよ。管理人が実際そうなので。
だからポジポジ病と戦いながら待つ、と言うより、ルール通りにエントリーする、と考えると気分的には楽になります。
期待値プラスという自信のあるルールでないと守れない
ただし問題なのは、そのルールが勝てるルール=期待値がプラスのルールかどうか、と言う点。
期待値がプラスのルールであれば、ルール通りにトレードすれば儲かるのは分かるのでルールは守ります。一方、まだ期待値がプラスの自信が無いルールの場合は、ルール破ることが当然のように発生します。そりゃそうですよ、ルール通りにトレードしても、勝てるかどうか分からないのですから。
だから実は自分の中で、コレなら勝てる、という手法なりルールを作るのが最優先。ここが案外ハードル高いんですけどね。ただし、ここは努力でカバーするしかないと思います。最低ロットの単位でトレードしながら、チャートと売買データ見つつ検証を繰り返して、新しいアイディア付け足して・・・。コレはスイングでも短期トレードでも同じことだと思います。
ここは、何とか努力してください。勝つ場所と勝つタイミングという条件はお伝えしました。この2次元関数と向かい合う、と言うこと自体を管理人は長く知らずにやってましたが、2次元関数と言うことを知った上で検証を続ければ、いずれコレという瞬間が来ます。そしたら後は淡々とトレードするのみとなります。
まとめ、応用が効くエントリー場所とタイミングを分ける考え方
FXトレードでエントリーの場所とタイミングを分けて考えるのは、本当に重要です。フィボナッチもテクニカルも人並み以上に分かっていたのに、長らく両者を一緒に使えなかった自分の情けなさが身にしみますが、だからこそ強くエントリー場所とタイミングを分けて考える必要性を感じます。
実はこの考えを前提に色々なチャートを見ていくと、また新しい発見が色々あります。管理人としては、サイクル系の投資方法に応用できることに気付きました。エントリーのタイミングを時間等の横軸で考えていくサイクル理論、若干オカルトっぽい部分もありますが、人間が24時間という時間軸で行動している以上、相場にも一定のサイクルが存在して当然と言えます。
フィボナッチ・タイムゾーンもサイクル系に分類できますが、サイクル系は正直勝率がイマヒトツ、と感じていました。ところがこのサイクル系のインジや投資方法に加えて、別のテクニカル等でエントリーのタイミングを取るようにしたら・・・、目測のシミュレーションでは案外うまく行くんです。当然、エントリーチャンスは減りますが、勝率上がるので問題なし。
サイクル系の投資手法の攻略方法も編み出せる可能性が。そうですねTDシーケンシャルにテクニカルって面白そ、なかなかTDシーケンシャルのよいインジがありませんが。
既にFXで勝っている方は、スルーで全然構いませんが、勉強してもなかなかFXトレードで勝てない、と思っているようであれば、エントリー場所とエントリータイミングを分けてトレードを組み立ててみてはいかがでしょ?慣れと検証は必要ですが新しい世界が見えてくると思います。
お試しあれ。
「フィボナッチを利用したFXトレードの解説書」について
エントリー場所とエントリータイミングを分けて考える、という件、実は「フィボナッチを利用したFXトレードの解説書」を書きながら深く考えていました。
そしてこの、エントリー場所とエントリータイミングを別々に考えてトレードをどう組み立てるか、という部分は「フィボナッチを利用したFXトレードの解説書」に具体的に盛り込んでいます。
エントリー場所は当然フィボナッチを利用していますが、エントリータイミングはテキストまで。テキストの詳しい内容は下記の記事をご覧ください。