不定期更新の当サイトですが、タマに読者の方から質問を受けることがあります。今回、結構深いテーマの質問をいただいたので、こちらで記事にしてみました。
テーマはズバリ、ハーモニックとフィボナッチ!商材についての質問でしたが、ハーモニックパターンとフィボナッチの違い及び関係を考える自分にとっても良い機会なので、改めて記事としてみました。
概要
読者の方から頂戴した質問
Fxchatoraさんは佐々木氏の「ハーモニックパターン完全版」と大野氏の「フィボナッチ大事典」の両方を学ばれたとのことですが、仮に「ハーモニックパターン完全版」を購入すれば「フィボナッチ大事典」でレクチャーされていることは概ね網羅されいますか?
もしも、本格的に学ぶなら両方を推奨されるというお考えでしたら、スタートは何れの教材が相応しいでしょうか。
アドバイス頂けましたら有難く思います。
よろしくお願いいたします。
簡単にまとめると「ハーモニックパターン完全版」と「フィボナッチ大事典」の両方に興味があるけれど、「ハーモニックパターン完全版」にはフィボナッチの詳しい解説もしてあるっぽい「フィボナッチ大事典」は買う必要ありませんか?、ということかと。
そのハーモニックそしてフィボナッチを学ぼうとする真摯な姿勢には頭が下がります。管理人が両教材を学んだ順番は「フィボナッチ大事典」→「ハーモニックパターン完全版」という順番ですが、それは「フィボナッチ大事典」のほうが先に販売されていて「ハーモニックパターン完全版」はまだ販売されていなかった、という事情があります。
そんな事情はあるにせよ、両者を実際に購入して何度も見返して(両方ともに動画教材)今に至っているので、多少は語れることもあるので、下記に管理人の考えを記します。
「ハーモニックパターン完全版」と「フィボナッチ大事典」は作者が別なので完全に別物
大前提として、「ハーモニックパターン完全版」と「フィボナッチ大事典」は作者が別なので完全に別物、という点を踏まえる必要があります。
ハーモニックパターンは確かにフィボナッチの延長線上にありますが、突き詰めて考えるとハーモニック=パターン認識、フィボナッチ=ライントレード、という分類ができます。
例えて言えば、北陸新幹線と上越新幹線は高崎までは同じ線路を通りますが、高崎から先は行き先が全く違う、というイメージ。
更に両教材、作者が全く異なっているので繋がりは無い、という前提で考えたほうがよいです。東京→高崎間は通るルートは一緒ですが、乗ってる車両が違います。
東京→高崎間の景色が見ることができればそれでよい、というのであれば、どちらの教材でも役立ちますが、目指すゴールは新潟もしくは金沢。深い意味はありませんが「ハーモニックパターン完全版」=金沢・「フィボナッチ大事典」=新潟であって、「フィボナッチ大事典」=長野(北陸新幹線の途中駅)、ではありません。よって「ハーモニックパターン完全版」の内容は、「フィボナッチ大事典」の基礎的な部分は踏まえていますが(高崎まで)、「フィボナッチ大事典」の内容をカバーしているとは言えません。
コレ実は、作者が一緒だったらどうなるのか非常に興味深い所なのですが、ハーモニックの佐々木氏もフィボナッチの大野氏もそれぞれ独自の道を究めている感があるので、今の所は北陸新幹線が新潟に行ったり、上越新幹線が金沢に行ったりすることはなさそうです。
実はフィボナッチの簡単なテキストは既に管理人は作成しているので(「フィボナッチ利用の基礎の基礎」)、ハーモニックの簡単なテキストも作ってみよう、という構想があったりします。同一人物が執筆すれば、それはまた価値がありそうですし。まぁ、こちらは気長にお待ちください。
ハーモニックの理解にはフィボナッチの理解が必要不可欠
ここから先は管理人の持論。
ハーモニックパターンの理解にはフィボナッチの理解が必要不可欠と考えています。「ハーモニックパターン完全版」値段の面もありますが、非常によくできた教材です。ただしフィボナッチ使いの観点から言えば、もう少しフィボナッチの説明も欲しい所。管理人の場合、フィボナッチを知っているから、スラスラと内容が入ってくる面が多分にありますが、あーここはフィボナッチを知らないと理解に時間がかかるだろうなぁ、という部分が中にはあります。
「ハーモニックパータン完全版」も最初の章でフィボナッチについて、詳しく解説がなされています。管理人も改めてフィボナッチの知識を再確認できたくらいですから。ただしやはりハーモニックの実践テキストであり、フィボナッチの実践という観点では力不足の感は否めません。
フィボナッチの観点からは実践的ではない、と書きましたが、それでも「ハーモニックパターン完全版」を学ぶことで、フィボナッチ・リトレースメント88.6%の重要性に開眼したので、管理人としてはフィボナッチ使い的立場としても「ハーモニックパターン完全版」の存在は必要不可欠です。
教材に絡めると、「フィボナッチ大事典」を理解した上で「ハーモニックパターン完全版」を見ると理解のスピードが格段に速くすることができる、と言えます。
両方購入すると10万円近い金額となりますが、管理人としては両方ともに買ってよかった教材だと思っています。だから当サイトでも推奨している訳ですが。
じゃぁ両方買った方がいいかと言えば、やはり金額が金額なので、自分はハーモニックパターンかフィボナッチかどちらを学びたいのか、という点をジックリ考えた上で判断すべきです。
コレが管理人の、どちらの教材がオススメですか?、という問いに対する答えとなります。
ただしハーモニックを学びたい、というのであれば「フィボナッチ大事典」ではなくてもよいので、何かしらの形でフィボナッチは別途学んでおくと理解が早まるのは間違いありません。手前みそながら管理人の「フィボナッチ利用の基礎の基礎」も多少の参考にはなると思います。
「フィボナッチ大事典」は文字通りフィボナッチの事典
『FXでフィボナッチを学ぶなら「フィボナッチ大辞典」』で解説もしていますが、「フィボナッチ大事典」は文字通りフィボナッチの大事典です。
フィボナッチ・リトレースメントはネットや書籍で各種情報がありますが、フィボナッチ・イクステンションそしてフィボナッチ・ファンになるにつれ、どんどん情報が少なくなっています。フィボナッチ・アークと言われても、???、となるのが普通。
「フィボナッチ大事典」はフィボナッチの各ツールを広くそして深く利用方法を紹介しています。フィボナッチ・アークの使い方は、初めて見た時目から鱗が落ちました、ホント。
フィボナッチを極めたいのであれば、「フィボナッチ大事典」はよき道しるべになります。
余計なお世話かもですが、注意点
「ハーモニックパターン完全版」にしても「フィボナッチ大事典」にしても、FX教材として非常にすぐれた内容と考えています。ただし、FXトレードで継続的に勝てるようになるのは、+αが必要になります。
+αが何かといえば、「損切りできる力」、「資金管理能力」、トレードをやるべきでないときにやらない「待てる力」、代表的なのはこの3点。
教材でトレードのテクニックは学べますが、上記3点はまた別の世界のお話になるので、トレードテクニック+αが揃って初めてFXトレードで継続的に勝てるようになるのだと、考えています。
特に、損切りできる力、は生き残りのために必須です。
最近、トレードは期待値に収束する、と考えていますが、期待値を考えてトレードを行うと損切りはやりやすくなります、期待値を計算するために記録の蓄積が必要ですが。ご参考まで。
「ハーモニックパターン完全版」と「フィボナッチ大事典」の違い、まとめ
読者の方の質問をネタに思わず記事を書いてしまいました。
ハーモニックもフィボナッチも相場分析技術として管理人は捉えていて、実際にトレードの際は別途テクニカル等を利用してエントリーすることが多いです。「フィボナッチ大事典」の大野氏の動画を見ていると、ココで反転する、と言う場所でピタッと反転することがあり、スッゲー、と思うことがしばしばありますが、管理人はその領域にはたどり着いていません・・・。だからハーモニックやテクニカルを使っている訳ですが。
ご参考になりましたでしょうか?
またこんな形で、読者の方から興味深い質問があれば記事にしてみようと思います。ご質問等あればメールやコメント欄からご連絡ください。
・「フィボナッチ大事典」の詳細
↑詳細・購入はコチラからどうぞ
17/1/27追記:「フィボナッチを利用したFXトレードの解説書」を作成しました
フィボナッチを利用して具体的にどのようにFXトレードを進めるのか、という観点で「フィボナッチを利用したFXトレードの解説書」というテキストを作成致しました。外為ジャパンとのタイアップ企画であり、外為ジャパンの口座開設及び条件を満たした方にお配りしています。フィボナッチに興味があって、もう一歩先の世界を見てみたい方には特にオススメです。
詳しくは下記よりどうぞ。
当記事の関連記事
・テクニカルで勝てない?手法の前に資金管理のススメ