FXのYoutuberとしても知られるカニトレーダー氏の書籍『3年でマイナス200万から「副業FXで月収30万ちょい」の人生イージーモードにした件』を読んでみました。
注目すべきは手法の部分ではなく、手法以外の部分。FXで勝ちきるための考え方や方法論について、多くの示唆が与えられています。
大丈夫かこの本?、という第一印象はありますが、FXである程度の経験がありながらも勝ちきるに至らないFXトレーダーが次の第一歩を踏み出すヒントが得られるかもしれません。勝ち切るに至らない脱初心者から中級FXトレーダーにオススメです。
概要
カニトレーダー氏の書籍を読了
タイトルが長いのですがFXトレード動画でカニトレーダー氏の書籍『3年でマイナス200万から「副業FXで月収30万ちょい」の人生イージーモードにした件』を読んでみました。以前から興味はあったのですが、なかなか読む機会無く来てしまいました。夏休みで時間ができたので夏休みの宿題的に読んだ状態です。
2021年2月の発売なので、発売から半年過ぎた所で読んだ状態です。
トレードで勝ちきるための要素が書かれている意外な良書
タイトル的に、どーもなぁ・・・、というのが第一印象なんですが、前に立ち読みしてまぁまぁよさげだったのと、以前のFXの週刊誌に掲載されていたカニトレーダー氏の記事が結構ヨカッタので、実は密かに内容は期待してました。(以前、下記の記事でカニトレーダー氏について触れています)
関連記事:裁量トレードの成功の秘訣はルール化にあり、システムトレードの意識が大切では
そして読後感としては、意外に良い本じゃないか、というのが素直な感想。FXトレードの手法については、オーダーブックを利用したトレード方法の解説がありますが、コレは実際に取り組んでみないと分かりません。管理人もかつて見ていましたが、オーダーブック使ってのトレード手法、というところまでは落とし込んでいないので使えるかどうかはコメントできません。よって本書で解説されている手法の善し悪しは何ともいえません。
ただし手法以外の部分はいいこと書いてあります。FXトレードの立ち回りについては、得るところの多い書籍です。
印象に残った一節「今その手法を捨てるなんて、マリオなら8-4のクッパの手前で「リセット」するようなもの」
本書で最も印象に残った一節が、「今その手法を捨てるなんて、マリオなら8-4のクッパの手前で「リセット」するようなもの、という部分。
そーなんですよね5連敗以上すると、この手法使えねー、となって手法ジプシーや商材ジプシーになりがち。。。カニトレーダー氏は“同じ手法で300回以上のトレードを行った上で使える手法か使えない手法かを判断すべき”としています。また自分にあわない、どうじても納得できない場合も同様。
同じ手法で300回トレードというのは、そこまでできるのか???、と思わないでもないですが管理人もスタンスとしては同じ。50回以上トレードすると色々なものが見えてくるのは間違いないです。まぁ50回する前に挫折してしまう手法が殆どなんですが。そしてある程度トレードが検証できるデータが揃ったら(本書では記録を取る重要性もハッキリと書かれています)、データをエクセルに落として眺めてみる。
土日で今年の短期トレードの履歴などエクセルに全て打ち込んで見直してみた。色々やってる順張りの通貨強弱トレード、確かに勝ってはいるけど安定しないなぁ。逆張り系のロジックが予想以上に調子がよいのは驚き。トレード履歴をエクセル化して概観するの、気付きが多いのでオススメです。
— フィボナッチで為替な日々 (@Fxchatora) August 15, 2021
そしていらないモノを削っていき、必要かもしれないものを足していく。足してもうまくいかないケースが多いので、必要以上に色々なモノを足さないようにプラスマイナスゼロ程度にするのがベターだと考えます。
コレを繰り返すことで、大勝ちは出来なくとも少なくとも負けにくいトレードには練り上げられます。負けにくいトレードになれば、タイミングがあえば勝てます。あとは勝った時に手元に残ったpipsをどうやったら残すことができるのか。ダラダラ続けずに素直に辞めてしまう=勝ち逃げが吉ですが、それは本書にはありません。トレードはやる努力よりやらない努力、コレです。
けどいずれにしても自らが納得できるトレード手法を練り上げるための方法論が書かれているので、それだけでも一読の価値はあります。自分が取り組めそうな手法を、機械になって担々麺、で繰り返してトレードする。そして時間のある時にトレード結果をエクセルに落としていく。そして微調整。これを繰り返すことができれば、変なことにはならないでしょう。そして途中で他の手法に浮気するのは厳禁!
まとめ
カニトレーダー氏の書籍『3年でマイナス200万から「副業FXで月収30万ちょい」の人生イージーモードにした件』は、なんだか怪しい名前の本ですが内容的にはFXで勝ちきるためのカニトレーダー氏がオススメする方法論が書かれています。
余計な裁量入れずにトレードを行う、機械になって担々麺、や、今その手法を捨てるなんて、マリオなら8-4のクッパの手前で「リセット」するようなもの、といったフレーズなど、なるほどー、と思わせる内容が書かれています。
FXトレードで勝ちきるため方法論については、本書を読むことで得ることが多いのではないかと。FXの一通りの知識は身についたけど勝てる気がしない、プラスとマイナスが続いており伸び悩んでいるといった脱初心者から中級者にオススメです。
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